月別アーカイブ: 2012年6月

MacBook Air Mid 2012 と Late 2010 の比較

これまで使ってきた MacBook Air Late 2010 と今回購入した Mid 2012 を比較して、気になったところをまとめてみました。

1. ハードウェア編

1.1. MagSafe2

AC アダプタのコネクタである MagSafe が MagSafe2 へ変更されました。

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(*) 左が新しい MagSafe2、右が従来の MagSafe

MagSafe と MagSafe2 は形状に互換がないため、Late 2010 の AC アダプタを使用する場合は「MageSafe-MagSafe2 コンバータ」をはさむ必要があります。

個人的には Late 2010 の MagSafe の方がすっきりしていたので、この変更は残念です。

左が MagSafe2 (Mid 2012)、右が MagSafe (Late 2010)

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1.2. キーボード

キーボードにバックライトがつきました。

バックライトの光量変更用のキーが追加されたため、イジェクトキーが廃止になり、ファンクションキーの配置が変更になっています。

左が Mid 2012、右が Late 2010

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1.3. 外部 I/F

USB 2.0 ポートが USB 3.0ポートに、mini Display ポートThunderbolt ポートに変更されています。

Late 2010 で使っていた「Apple Mini DisplayPort - DVI アダプタ」は Thunderbolt ポートにつなぐことで、「Apple USB Ethernet アダプタ」は USB 3.0 ポートにつなぐことで問題なく使用できました。

1.4. 冷却ファン

Mid 2012、Late 2010 ともにアイドル時の回転数は 2,000 rpm、最大で 6,500 rpm でした。

アイドル時は Late 2010 は耳を澄ませるとかすかにファンの音が聞こえるのに対して、Mid 2012 はほぼ無音でした。
最大時の騒音はどちらも変わらないように思えました。
(*) 外部の騒音が少ない真夜中に比較してみました。

ではファンの音は Mid 2012 と Late 2010 で変わらないかというと、Late 2010 はちょっとでも負荷のある作業をするとすぐにファンの回転数が上がるのに対して、Mid 2012 はよほど負荷の高い作業を行わない限りアイドルのままです。

結果として Mid 2012 の方が驚くほど静かになったように感じます。

1.5. 内蔵スピーカー

意外だったのですが、Mid 2012 で内蔵スピーカーに変更があったのか Late 2010 に比べて音質が劣化していました。

赤び~はスピーカーやイヤホンは聞こえればよい人で、正直音質の差などほとんど分かりません。
しかし、それでも Late 2010 と Mid 2012 の内蔵スピーカーで音楽を聞き比べるとはっきりと違いが分かりました。
Mid 2012 の方が音が軽いというかチープというか、そんな感じです。
# この辺りは非常に疎いので、実際の音とは異なる的外れな表現となっているかもしれません。。。

某巨大掲示板を覗いてみたところ、
 『これまでの Late 2010 / Mid 2011 の音質が良すぎた。
  Mid 2012 の音質は筐体の薄さを考えるとそれなりである。』(超要約)
ということらしいです。

1.6. CPU / Memory / Graphics

CPUCore 2 Duo の 2C/2T から Ivy Bridge の 2C/4T に、Memory は 1,067 MHz から 1,600 MHz にパワーアップしています。
GraphicsNVIDIA GeForce 320M から Ivy Bridge 内蔵の Intel HD Graphics 4000 に変更となっています。

性能がどの程度上がったかについては「MacBook Air Mid 2012 と Late 2010 の比較 ~ベンチマーク編~」を参照してください。

左が Mid 2012、右が Late 2010

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1.7. Storage

「システム情報」から「ハードウェア」-「シリアルATA」-「機種」を確認すると、Mid 2012 が「SM256E」で Samsung 製、Late 2010が「TS128C」で東芝製でした。

また「リンク速度」が 3Gbps (SATA 2.0) から 6Gbps (SATA 3.0) に上がっていることが分かります。

(*) Apple の調達状況によって変動するようです。
(*) 64 GB / 128 GB モデルは東芝製らしいです。

左が Mid 2012、右が Late 2010

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1.8. Display

以下のコマンドの実行結果から、Mid 2012 が LG 製、Late 2010 が Samsung 製でした。(*)

実際の見た目は Mid 2012 の方が若干黄色っぽいように感じます。

(*) Apple の調達状況によって変動するようです。

確認用コマンド

$ ioreg -lw0 | grep IODisplayEDID | sed "/[^<]*</s///" | xxd -p -r | strings -6

Mid 2012

LP133WP1-TJA3
Color LCD

Late 2010

LTH133BT01A01
Color LCD

1.9. USB

Late 2010 にあった USB 1.1 (USB バス) が廃止となり、代わりに USB 3.0 (USB 3.0 高速バス) が追加されています。
その影響で Bluetooth ホストコントローラの接続先が USB 2.0 (USB 高速バス) に変わりました。

SD カードリーダの接続先は USB 2.0 のままです。
Apple のサイトには明記されていませんが、SDXC カードに対応しているようです。

左が Mid 2012、右が Late 2010

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1.10. Wi-Fi

Wi-Fi は IEEE 802.11n のままでした。

# IEEE 802.11ac 対応は次モデル移行でしょうか。

左が Mid 2012、右が Late 2010

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1.11. バッテリー

バッテリー容量は Late 2010 と Mid 2012 で変わっていませんでした。
充電量は購入直後で 6,500mAh です。

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(*) バッテリーの消耗量と寿命についてはこちら

実際にバッテリー駆動時間を計測してみたところ、
  テキスト中心の場合、使用4時間弱で残容量56%
  テキストとネットで半々の場合、使用3.5時間で残容量50%
といったところでした。
後者の使い方でカタログスペックの7時間をぎりぎり達成できそうです。
# あくまでも赤び~主観による参考値です。

MacBook Air Mid 2012 と Late 2010 の比較 ~ベンチマーク編~」に続きます。

[ END ]

環境移行後の iTunes アップデートエラー (Mac OS X 10.7)

MacBook Air (Mid 2012) の初期設定と環境移行 を行った後、ソフトウェアアップデートを行ったところ iTunes のアップデートに失敗しました。

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エラーメッセージ

アップデート"iTunes"をインストールできません。
このアップデートを検証できませんでした。
ダウンロード中に破損した可能性があります。
次回"ソフトウェアアップデート"を実行したときに、このアップデートをもう一度ダウンロードして検証します。

「ダウンロードしてきたアップロードが壊れているので、次回再ダウンロードし直す」と読み取れますが、何度やっても再ダウンロードは行われずにエラーが解消しません。

環境移行に失敗したのかと思い、新旧それぞれのバージョンを確認してみました。
移行元 (Late 2010) 環境の iTunes は 10.6.3 と最新になっているにも関わらず、環境移行した Mid 2012 の iTunes は 10.6.2 となっています。

Late 2010 の iTunes のバージョン

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Mid 2012 の iTunes のバージョン

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この辺りで不整合が起こっているのではないかとあたりをつけて調べてみたところ、こんな情報が見つかりました。
原因は書かれていませんが、別途インストーラをダウンロードして手動でアップデートすると解決するとのことです。

1. ダウンロード

iTunes のサイト から iTunes 10.6.3 for Mac OS X のインストーラをダウンロードします。

左の「今すぐダウンロード」リンクを選択し、iTunes10.6.3.dmg (178.5 MB) を入手します。

2. インストール

インストールする際は既存の iTunes をアンインストールする必要はありません。

2.1. インストーラの起動

iTunes10.6.3.dmg ファイルをマウントし、その中の install iTunes.pkg アイコンを 実行するとインストーラが起動します。

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2.2. 大切な情報

「はじめに」画面で「続ける」ボタンを選択すると、「大切な情報」画面に遷移します。
修正内容が表示されていますので、内容を確認して後 「続ける」ボタンを選択してください。

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2.3. インストールの種類

「インストールの種類」画面で「インストール」ボタンを選択すると iTunes のインストールが始まります。

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3. 動作確認

iTunes を起動して「iTunes について」を表示するとバージョンが 10.6.3 に上がっていることが確認できます。

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また、ソフトウェアアップデートを実行しても iTunes 10.6.3 がインストール対象に上がってこないことが確認できます。

[ END ]

MacBook Air (Mid 2012) の初期設定と環境移行

首を長くして待っていた MacBook Air Mid 2012 が、昨日の午前 10:30 に届きました。

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伝票の品名に「パーソナルコンピュータ」と印刷されているのを見ると例の CM を思い出すのは赤び~だけでしょうか。

早速、届いた MacBook Air Mid 2012 の初期設定と、今まで使用してきた MacBook Air Late 2010 からの環境移行 (データ移行を含む) を行いました。

1. 事前準備

MacBook Air Late 2010 の最新情報を Time Machine でバックアップします。

Time Machine によるバックアップの詳細については「LCH-MN2TU3S での Time Machine その1 (Mac OS X 10.7)」を参照してください。

2. 初期設定とデータ移行

2.1. 電源を入れる

MacBook Air Mid 2012 の電源ボタン (キーボード右上) を押して電源を入れます。
起動音がそれなりに大きい音で鳴るので、普段消音モードで Mac を使っている赤び~はかなり焦りました。

2.2. 言語の選択、国または地域の選択

言語選択画面では選択されている言語で「使用する言語を選んでください」としゃべるので二度びっくりです。

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2.3. キーボード入力環境の選択

使用する IME を選択します。
赤び~は「ローマ字入力」ではなく「かな入力」派なので併せて指定しています。

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2.4. Wi-Fi ネットワークの選択

使用する Wi-Fi ネットワーク (無線 Lan) を選択します。

Wi-Fi の親機が MAC アドレスでフィルタリングしている場合は、一時的にフィルタを解除するか、箱の裏に記載されている MAC アドレス (AirMac ID) を親機に登録するのを忘れないでください。

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2.5. 環境 (データ) 移行方法の選択

環境 (データ) 移行方法として

  • 別の Mac から転送する
  • Windows PC から転送する
  • Time Machine またはほかのディスクから転送する
  • 後で移行アシスタントを使用して転送する

を選択できます。

別の Mac から転送する方法を選択した場合、Wi-Fi 経由だと時間がかかるので注意してください。(*1)
今回は「Time Machine またはほかのディスクから」を選択しました。

(*1) 試しに Wi-Fi 経由で環境移行してみたところ、10時間以上かかると出てきました。
キャンセル方法がなかったので、電源長押しで強制終了して最初からやり直しました。。。

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2.6. ソース (環境移行元) の選択

ソースを選択画面に遷移したところで Time Machine 保存先の外付け HDD を接続し、認識されることを確認します。

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2.7. 転送する情報の選択

転送対象とする情報 (環境やデータ) を選択します。
今回は全てを対象としたため、約 54 GB が転送対象と鳴っています。

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2.8. 転送の実行と転送結果の確認

「転送」ボタンを選択すると転送が始まります。
15分ほどで完了したのは USB 3.0 の威力でしょうか。

なお、転送時になんらかのエラーが発生した場合、ログイン後にデスクトップに「転送時の警告とエラー.rtf」というファイルが作成されます。

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2.9. Apple ID の登録

使用する Apple ID を登録します。

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2.10. Lion の起動

トラックパッドでテキスト部分をスクロールして「Mac OS X Lion を始める」ボタン
を選択すると初期設定とデータ移行は完了です。

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3. 移行できなかった情報

この手順で MacBook Air Late 2010 から Mid 2012 に移行できなかった、または問題のあった情報です。

3.1. DisplayPad

転送に失敗したアプリです。
未使用アプリだったので今回は放置しています。

3.2. システム環境設定の一部

言語とテキスト設定、共有設定等、一部の設定が引き継がれていませんでした。
Late 2010 と Mid 2012 を比較しながら手動で再設定しました。

3.3. Display Link Driver

USB-RGB/D2 で使用している Display Link Driver がインストールされているものの認識しない状態でした。
Driver のアンインストールと再インストールを行いました。

USB-RGB/D2 および Display Link Driver の詳細は「USB-RGB/D2 の Driver アップデート (Mac OS X 10.7)」を参照してください。

3.4. ATOK 2010 for Mac

ATOK 2010 for Mac の環境設定が怪しかったので再インストールしました。
もしかすると再設定で何とかなったのかもしれません。

3.5. Parallels Desktop 7 for Mac

仮想環境に使用している Parallels Desktop for Mac の再アクティベートが必要でした。

3.6. ディスクのアクセス権を修復

ディスクのアクセス権を検証したところ、一部に問題がありましたので修復しました。

“Macintosh HD”のアクセス権を修復中
“Applications/.DS_Store”上のアクセス権が一致しません。-rw-rw-r-- であるはずですが、-rw-r--r-- になっています。
“Applications/.DS_Store”を修復しました
“Library/Preferences/com.apple.alf.plist”上のグループが一致しません。80 であるはずですが、グループは 0 になっています。
“Library/Preferences/com.apple.alf.plist”を修復しました
“usr/share/zoneinfo/Asia/Tokyo”上のアクセス権が一致しません。-rw-r--r-- であるはずですが、-rwxr-xr-x になっています。
“usr/share/zoneinfo/Asia/Tokyo”を修復しました

アクセス権の修復が完了しました

ディスクのアクセス権については「アクセス権の修復 (Mac OS X 10.7)」を参照してください。

3.7. iTunes の手動アップデート

ソフトウェアアップデートを実行したところ iTunes でエラーが発生したので手動アップデートしました。

詳細は「環境移行後の iTunes アップデートエラー (Mac OS X 10.7)」を参照してください。

[ END ]