年別アーカイブ: 2014年

Java アップデート後の Eclipse 設定変更 (Mac | OS X 10.10)

Eclipse インストール済みの環境に対して Java SE (JDK) をアップデートした場合、追加した Java SE (JDK) を Eclipse から利用可能なように設定を変更する必要があります。

ここでは Java SE 8u11 + Eclipse 4.4 の環境において、Java SE 8u25 にアップデート (追加インストール) した場合の例です。

1. JRE の追加

1.1. インストール済み JRE の確認

「環境設定」画面の「Java」-「インストール済みのJRE」を選択します。
追加した Java SE がリストに存在しない場合、「検索」ボタンまたは「追加」ボタンを選択します。

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1.2. JRE の型

「JRE の型」画面で「MacOS X VM」を選択し、「次へ」ボタンを選択します。

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1.3. JRE 定義

「JRE 定義」画面で「JRE ホーム」項目と「JRE 名」項目を入力し、「完了」ボタンを選択します。
ここでは

JRE ホーム  : /Library/Java/JavaVirtualMachines/jdk1.8.0_25.jdk/Contents/Home
JRE 名  : Java SE 8 [1.8.0.25]

と入力しています。

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1.4. デフォルト JRE 設定

「インストール済みの JRE」画面でチェックの入った Java SE (JDK) がデフォルトとなります。

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(*) この設定値は Eclipse を実行する JRE とは異なります。

2. 実行環境の設定

2.1. 設定確認

「環境設定」画面の「Java」-「インストール済みのJRE」-「実行環境」を選択し、対象の実行環境 (ここでは「JavaSE-1.8」) に追加した Java SE (JDK) が存在していることを確認します。

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2.2. デフォルト設定

デフォルトが異なっている場合は、対象の Java SE (JDK) をチェックし、「OK」ボタンを選択します。

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3. ビルドパスの変更

3.1. ビルドパスの確認

プロジェクトのプロパティから「Java のビルドパス」を選択します。
「ライブラリー」タブから、そのプロジェクトが利用する Java SE (JDK) を確認できます。

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3.2. ビルドパスの変更

JRE システムライブラリーが異なる場合、「編集」ボタンを選択します。
「ワークスペースのデフォルト JRE」を選択するか、「代替 JRE」から対象の JRE を選択して「完了」ボタンを選択します。

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3.3. ビルドパスの登録

JRE システムライブラリーのバージョンが反映されていることを確認し、「OK」ボタンを選択します。

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[ END ]

Java SE 8 (JDK 1.8.x) のアップデート (Mac | OS X 10.10)

10/14 (日本時間 10/15)、Java SE 8 Update 25 (8u25) がリリースされました。
インストール済の Java (Java SE 8u11) のバージョンアップを行います。

(*) Java 8 のインストールについては「Java SE 8 (JDK 1.8.x) のインストール (Mac | OS X 10.9)」を参照してください。

1. Java SE Development Kit (JDK) のダウンロード

Oracle (旧 Sun) のダウンロードページ Java SE Downloads から最新の JDK である Java SE 8u25 をダウンロードします。

JDK の「DOWNLOAD」ボタンを選択し、「Accept License Agreement」をチェックします。
Mac 用は「Mac OS X x64」です。

本日時点の最新版は jdk-8u25-macosx-x64.dmg (219,291,713 byte) でした。

2. Java SE Development Kit (JDK) のインストール

2.1. インストーラの実行

jdk-8u25-macosx-x64.dmg ファイルをマウントし、「JDK 8 Update 25.pkg」を実行するとインストーラが起動します。

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2.2. インストールの種類

「はじめに」画面で「続ける」ボタンを選択すると、「インストールの種類」画面に遷移します。

「インストールの種類」画面では、指定する情報はありません。
「インストール」ボタンを選択すると Java SE 8u25 のインストールが始まります。

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2.3. インストール完了

インストールが完了すると「概要」画面に遷移します。
「次のステップ」リンクから Java SE 8 のドキュメントを参照可能です。

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3. 設定と動作確認

3.1. ターミナル

ターミナルから java コマンドと javac コマンドが正常に起動することを確認します。

java コマンド

$ java -version
java version "1.8.0_25"
Java(TM) SE Runtime Environment (build 1.8.0_25-b17)
Java HotSpot(TM) 64-Bit Server VM (build 25.25-b02, mixed mode)

javac コマンド

$ javac -version
javac 1.8.0_25

いずれも Java SE 8u25 のバージョン番号である「1.8.0_25」と表示されています。

3.2. Java インストールパス

Java SE 8u25 のインストールパスを確認します。

$ /usr/libexec/java_home -V
Matching Java Virtual Machines (2):
    1.8.0_25, x86_64:    "Java SE 8"    /Library/Java/JavaVirtualMachines/jdk1.8.0_25.jdk/Contents/Home
    1.8.0_11, x86_64:    "Java SE 8"    /Library/Java/JavaVirtualMachines/jdk1.8.0_11.jdk/Contents/Home

/Library/Java/JavaVirtualMachines/jdk1.8.0_25.jdk/Contents/Home

"java_home -V" コマンドの実行結果から、インストール済みのバージョン

1.8.0_25 (Java SE 8u25)
1.8.0_11 (Java SE 8u11)

と、現在有効なバージョンのパス

/Library/Java/JavaVirtualMachines/jdk1.8.0_25.jdk/Contents/Home

を確認できます。

3.3. Java 起動許可設定

インストール直後の Java は、CommandLine からの実行のみ許可する設定となっています。
このままでは Eclipse.app 等、Java を利用するアプリケーションを Finder や Dock でダブルクリックしても起動してくれません。

この設定は Java インストールパス (正確には Contents ディレクトリ配下) の Info.plist に定義されています。

/Library/Java/JavaVirtualMachines/jdk1.8.0_25.jdk/Contents/Info.plist

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<!DOCTYPE plist PUBLIC "-//Apple//DTD PLIST 1.0//EN" "http://www.apple.com/DTDs/PropertyList-1.0.dtd">
<plist version="1.0">
<dict>
        <key>CFBundleDevelopmentRegion</key>
        <string>English</string>

        ~ 中略 ~

        <dict>
                <key>JVMCapabilities</key>
                <array>
                        <string>CommandLine</string>
                </array>

        ~ 中略 ~

        </dict>
</dict>
</plist>

「JVMCapabilities」に「BundledApp」を追加することで、Eclipse も Eclipse.app のクリックから起動可能となります。

<key>JVMCapabilities</key>
<array>
        <string>CommandLine</string>
        <string>BundledApp</string>
</array>

(*) 赤字を追加。
(*) 変更内容は OS X を再起動することで有効になります。

今回は追加していませんが、「WebStart」を追加すると Java Web Start が、「Applet」を追加すると Java Applet が起動可能となるようです。

3.4. Eclipse 設定変更

Java アップデート後の Eclipse 設定変更 (Mac | OS X 10.10)」を参照してください。

4. 旧バージョンの Java SE Developer Kit (JDK) のアンインストール

不要となった Java SE Development Kit (JDK) のアンインストールは、/Library/Java/JavaVirtualMachines 配下の該当バージョンを削除するだけで完了します。

@see 「JDK 8 Installation for OS X # Uninstalling the JDK

/Library/Java/JavaVirtualMachines ディレクトリに移動し、インストール済みバージョンを確認します。

$ cd /Library/Java/JavaVirtualMachines
$ ls
jdk1.8.0_11.jdk        jdk1.8.0_25.jdk

不要なバージョンの JDK を削除します。
ここでは jdk1.8.0_11 (Java SE 8u11) を削除しています。

$ sudo rm -rf jdk1.8.0_11.jdk
$ ls
jdk1.8.0_25.jdk

"java_home -V" コマンドの実行結果からも、Java SE 8u11 のアンインストールが正常に行われたことを確認できます。

$ /usr/libexec/java_home -V
Matching Java Virtual Machines (1):
    1.8.0_25, x86_64:    "Java SE 8"    /Library/Java/JavaVirtualMachines/jdk1.8.0_25.jdk/Contents/Home

/Library/Java/JavaVirtualMachines/jdk1.8.0_25.jdk/Contents/Home

[ END ]

SIM なし iPhone 4S の初期化と再利用

iPhone 6 への機種変更により未使用となった iPhone 4S について、iPhone 4 の時と同様に SIM カードなしで運用可能か検証してみました。

@see 「SIM なし iPhone 4 の初期化と再利用
@see 「SIM なし iPhone 5 の初期化と再利用

1. SIM カードなしでの初期設定 (アクティベート) 時にエラー

リセット (初期化) 済の iPhone 4S は初期設定 (アクティベート) が必要です。
SIM カード がない状態で iPhone の電源を入れると、起動直後に警告が表示されます。

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警告メッセージ1

No SIM Card Installed
Insert a valid SIM with no PIN lock to activate iPhone.

警告メッセージ2

SIM カードが挿入されていません
iPhone をアクティベートするには、PIN ロックされていない有効な SIM カードを挿入してください。

しかし iPhone 4S は回線契約していないので SIM カードはありません。
SIM カードを挿さないまま初期設定を進めても、アクティベート時にエラーとなってしまいました。

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エラーメッセージ

SIM が必要です
SIM カードを挿入してください。

2. ダミー SIM カードの入手

回線契約なしで iPhone 4S を使うためには、iPhone 4 と同様にダミー SIM カードが必要です。

以前、iPhone 4 用に購入したダミー SIM カードが、iPhone 4S + iOS 7.1.2 でもそのまま利用可能でした。

見た目はただの白い SIM カードで、裏に「Activate card For sb」と印刷されています。

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詳細は「SIM なし iPhone 4 の初期化と再利用」を参照してください。

[ END ]