カテゴリー別アーカイブ: Mac OS X

iPhoto から Photos へのデータ移行 (Mac | OS X 10.10)

OS X Yosemite を 10.10.3 にバージョンアップすることで、新写真管理アプリケーションである Photos (写真.app) が利用可能となります。

いままで iPhoto を利用していた場合、iPhoto の写真データを移行することができます。

1. Photos (写真.app) の起動

OS X を 10.10.3 にアップデートすると、Dock に「Photos (写真)」が追加されます。
アイコンをクリックして Photos を起動します。

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2. iPhoto からの写真データ移行

2.1. ようこそ

Photos (写真.app) 初回起動時、ようこそ画面が表示されます。
「はじめよう」ボタンを選択してください。

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2.2. ライブラリを選択

移行対象となる iPhoto のライブラリを指定し、「ライブラリを選択」ボタンを選択します。

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2.3. iCluod フォトライブラリ

Photos で iCloud フォトライブラリを使用する場合は「iCloud フォトライブラリを使用」ボタンを選択します。
使用可否は後からも設定可能なので、ここでは「今はしない」リンクを選択しています。

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なお、iCloud ストレージの容量が不足する場合、iCloud ストレージのアップグレード (有償) が必要となります。
必要に応じてアップグレードしてください。

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2.4. データ移行開始

データ移行が始まります。
完了までかなり時間がかかりました。

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3. 移行データの確認

Photos (写真.app) には iPhoto の「イベント」の概念がないため、すべて「アルバム」として扱われます。
「iPhoto イベント」というフォルダが自動で作られ、その下に「イベント」と同名の「アルバム」が作成されていました。

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操作性が iPhoto から大幅に変わっていますが、iOS の写真アプリケーションの OS X 版と意識すればすぐ慣れました。

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4. Photos と iPhoto の関係

データ移行後も iPhoto を利用可能ですが、Photos (写真.app) と iPhoto の写真データは別物として扱われます。
たとえば、

  • Photos に新しい写真を追加しても iPhoto からは参照できない (逆も同じ)
  • iPhoto のアルバム (イベント) を直しても、Photos には反映されない (逆も同じ)

といった具合です。

データ移行後は iPhoto は利用しない方が良さそうです。

[ END ]

Yosemite 10.10.3 へのアップデート (Mac | OS X 10.10)

4/8 (日本時間 4/9 早朝)、OS X Yosemite のアップデート 10.10.3 が公開されました。

iPhoto を置き換える Photos (写真) アプリケーションの追加が話題ですが、いまだに Wi-Fi の信頼性向上 (不具合修正) も改良項目にあげられています。

1. 事前準備

全てのアプリを落とした後、Time Machine でバックアップを取得しました。

2. 10.10.3 へのアップデート

2.1. アップデートの実行

App Store からアップデートを実行します。

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ソフトウェア仕様許諾契約に同意すると、ダウンロード及び再起動が必要な旨の確認ダイアログが表示されます。

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「ダウンロードして再起動」ボタンを選択するとダウンロードが始まります。
ダウンロードサイズは 約 1.52 GB でした。

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2.2. インストール

ダウンロード完了後に再起動の可否が通知されます。

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「再起動」ボタンを選択すると 10.10.3 のアップデートが始まります。

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インストール完了まで 10分ほどかかりました。

2.3. インストール完了

再起動後、「この Mac について」を起動するとバージョンが 10.10.3 となっていることを確認できます。

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3. アクセス権の修復

アップデート後のお約束としてアクセス権の修復を行います。
「アプリケーション」の「ユーティリティ」から「ディスクユーティリティ.app」を起動します。

「ディスクのアクセス権を検証」ボタンを選択するとアクセス権の問題が確認できます。

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合計 4件のアクセス権不一致と警告が検出されました。
この結果を踏まえて、「ディスクのアクセス権を修復」ボタンを選択すると、問題のあるアクセス権の修復が始まります。

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すべての問題が修復されたようです。

“Macintosh HD”のアクセス権を修復中
“Library/Printers/InstalledPrinters.plist”上のグループが一致しません。80 であるはずですが、グループは 0 になっています。
“Library/Printers/InstalledPrinters.plist”上のアクセス権が一致しません。-rw-rw-rw-  であるはずですが、-rw-r--r--  になっています。
“Library/Printers/InstalledPrinters.plist”を修復しました
“private/var/db/displaypolicyd”上のユーザが一致しません。0 であるはずですが、ユーザは 244 になっています。
“private/var/db/displaypolicyd”上のグループが一致しません。0 であるはずですが、グループは 244 になっています。
“private/var/db/displaypolicyd”を修復しました

アクセス権の修復が完了しました

もう一度「ディスクのアクセス権を検証」を行うと修復できたことが確認できます。

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3.2. バックアップ

Time Machine でアップデート後のバックアップを取得します。
バックアップ対象は、(どういうわけか) 約 72 GB でした。

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iPhoto から Photos へのデータ移行 (Mac | OS X 10.10)」へ続きます。

[ END ]

Java SE 8 (JDK 1.8.x) のアップデート (Mac | OS X 10.10)

10/14 (日本時間 10/15)、Java SE 8 Update 25 (8u25) がリリースされました。
インストール済の Java (Java SE 8u11) のバージョンアップを行います。

(*) Java 8 のインストールについては「Java SE 8 (JDK 1.8.x) のインストール (Mac | OS X 10.9)」を参照してください。

1. Java SE Development Kit (JDK) のダウンロード

Oracle (旧 Sun) のダウンロードページ Java SE Downloads から最新の JDK である Java SE 8u25 をダウンロードします。

JDK の「DOWNLOAD」ボタンを選択し、「Accept License Agreement」をチェックします。
Mac 用は「Mac OS X x64」です。

本日時点の最新版は jdk-8u25-macosx-x64.dmg (219,291,713 byte) でした。

2. Java SE Development Kit (JDK) のインストール

2.1. インストーラの実行

jdk-8u25-macosx-x64.dmg ファイルをマウントし、「JDK 8 Update 25.pkg」を実行するとインストーラが起動します。

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2.2. インストールの種類

「はじめに」画面で「続ける」ボタンを選択すると、「インストールの種類」画面に遷移します。

「インストールの種類」画面では、指定する情報はありません。
「インストール」ボタンを選択すると Java SE 8u25 のインストールが始まります。

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2.3. インストール完了

インストールが完了すると「概要」画面に遷移します。
「次のステップ」リンクから Java SE 8 のドキュメントを参照可能です。

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3. 設定と動作確認

3.1. ターミナル

ターミナルから java コマンドと javac コマンドが正常に起動することを確認します。

java コマンド

$ java -version
java version "1.8.0_25"
Java(TM) SE Runtime Environment (build 1.8.0_25-b17)
Java HotSpot(TM) 64-Bit Server VM (build 25.25-b02, mixed mode)

javac コマンド

$ javac -version
javac 1.8.0_25

いずれも Java SE 8u25 のバージョン番号である「1.8.0_25」と表示されています。

3.2. Java インストールパス

Java SE 8u25 のインストールパスを確認します。

$ /usr/libexec/java_home -V
Matching Java Virtual Machines (2):
    1.8.0_25, x86_64:    "Java SE 8"    /Library/Java/JavaVirtualMachines/jdk1.8.0_25.jdk/Contents/Home
    1.8.0_11, x86_64:    "Java SE 8"    /Library/Java/JavaVirtualMachines/jdk1.8.0_11.jdk/Contents/Home

/Library/Java/JavaVirtualMachines/jdk1.8.0_25.jdk/Contents/Home

"java_home -V" コマンドの実行結果から、インストール済みのバージョン

1.8.0_25 (Java SE 8u25)
1.8.0_11 (Java SE 8u11)

と、現在有効なバージョンのパス

/Library/Java/JavaVirtualMachines/jdk1.8.0_25.jdk/Contents/Home

を確認できます。

3.3. Java 起動許可設定

インストール直後の Java は、CommandLine からの実行のみ許可する設定となっています。
このままでは Eclipse.app 等、Java を利用するアプリケーションを Finder や Dock でダブルクリックしても起動してくれません。

この設定は Java インストールパス (正確には Contents ディレクトリ配下) の Info.plist に定義されています。

/Library/Java/JavaVirtualMachines/jdk1.8.0_25.jdk/Contents/Info.plist

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<!DOCTYPE plist PUBLIC "-//Apple//DTD PLIST 1.0//EN" "http://www.apple.com/DTDs/PropertyList-1.0.dtd">
<plist version="1.0">
<dict>
        <key>CFBundleDevelopmentRegion</key>
        <string>English</string>

        ~ 中略 ~

        <dict>
                <key>JVMCapabilities</key>
                <array>
                        <string>CommandLine</string>
                </array>

        ~ 中略 ~

        </dict>
</dict>
</plist>

「JVMCapabilities」に「BundledApp」を追加することで、Eclipse も Eclipse.app のクリックから起動可能となります。

<key>JVMCapabilities</key>
<array>
        <string>CommandLine</string>
        <string>BundledApp</string>
</array>

(*) 赤字を追加。
(*) 変更内容は OS X を再起動することで有効になります。

今回は追加していませんが、「WebStart」を追加すると Java Web Start が、「Applet」を追加すると Java Applet が起動可能となるようです。

3.4. Eclipse 設定変更

Java アップデート後の Eclipse 設定変更 (Mac | OS X 10.10)」を参照してください。

4. 旧バージョンの Java SE Developer Kit (JDK) のアンインストール

不要となった Java SE Development Kit (JDK) のアンインストールは、/Library/Java/JavaVirtualMachines 配下の該当バージョンを削除するだけで完了します。

@see 「JDK 8 Installation for OS X # Uninstalling the JDK

/Library/Java/JavaVirtualMachines ディレクトリに移動し、インストール済みバージョンを確認します。

$ cd /Library/Java/JavaVirtualMachines
$ ls
jdk1.8.0_11.jdk        jdk1.8.0_25.jdk

不要なバージョンの JDK を削除します。
ここでは jdk1.8.0_11 (Java SE 8u11) を削除しています。

$ sudo rm -rf jdk1.8.0_11.jdk
$ ls
jdk1.8.0_25.jdk

"java_home -V" コマンドの実行結果からも、Java SE 8u11 のアンインストールが正常に行われたことを確認できます。

$ /usr/libexec/java_home -V
Matching Java Virtual Machines (1):
    1.8.0_25, x86_64:    "Java SE 8"    /Library/Java/JavaVirtualMachines/jdk1.8.0_25.jdk/Contents/Home

/Library/Java/JavaVirtualMachines/jdk1.8.0_25.jdk/Contents/Home

[ END ]