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El Capitan バージョンアップ後の設定と新機能 (Mac | OS X 10.11)

El Capitan でのアクセス権の修復 (Mac | OS X 10.11)」の続きです。

4. バージョンアップ後の追加設定

4.1. Quick Look 設定

El Capitan へのアップデート直後は3本指タップでの Quick Look が動きませんでした。
「システム環境設定」-「トラックパッド」の「ポイントとクリック」タブから「調べる&データ抽出」にチェックを入れることで動作するようになりました。

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5. El Capitan の新機能

5.1. Split View 概要

El Capitan からフルスクリーン表示が強化され、Split View 機能が追加されました。
この機能を利用することにより、これまで1アプリケーション (ウィンドウ) しか表示できなかったフルスクリーン表示に2つのアプリケーションを同時に表示可能となりました。

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5.2. Split View 開始

Split View 機能を利用する場合、表示したいアプリケーション (ウィンドウ) の1つの緑ボタンをクリックしたまま (ボタンを長押し) にします。
そうすることでフルスクリーン時の表示場所を選択可能となるので、そのままドロップ (ボタンを放す) します。

トラックパッドで「タップでクリック」を有効にしている場合は、緑ボタンをダブルクリック (タップ) & 2回目のタップで指を離さないと表示場所を選択可能となります。

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その後、もう一方に表示したいアプリケーション (ウィンドウ) をクリックすることで Split View 表示となります。

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5.3. Split View 解除

Split View 表示を解除する方法として大きく2通りあります。
片方のアプリケーションをウィンドウ表示に戻し、もう一方のアプリケーションはフルスクリーン表示を維持する場合は、ウィンドウ表示に戻したいアプリケーションの緑ボタンをクリックします。

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また、ミッションコントロールで表示される Split View デスクトップイメージの左上アイコンをクリックすることで、両方のアプリケーションをウィンドウ表示に戻すことができます。

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5.4. メモ

El Capitan から メモ.app が大幅に強化されました。

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注意事項として、メモ.app を iCloud で利用している場合、すべてのデバイスが iOS 9 または El Capitan となっている必要があります。
それ以前のバージョンを利用しているデバイスについては、メモ.app の同期が行われなくなります。

古い iOS や OS X が残っている状態で「続ける」ボタンを選択すると警告画面が表示されます。
この例では「iPad 5」という名前のデバイス (*1) が警告対象にリストアップされています。

*1) iOS 8.4.1 が インストールされた iPad Air

メモ.app のアップグレードを行わない場合、「後でアップグレード」ボタンを選択してください。

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「今すぐアップグレード」ボタンを選択し、確認ダイアログでも「今すぐアップグレード」ボタンを選択することで メモ.app がアップグレードされます。

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メモを分類できるフォルダ機能が追加されました。
また、メモを削除すると一度「最近削除した項目」フォルダに移動するので、誤って削除したメモを復活できるようになりました。

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El Capitan でのアクセス権の修復 (Mac | OS X 10.11)

OS X 10.11 El Capitan へのバージョンアップ (Mac | OS X 10.11)」の続きです。

OS X 10.11 El Capitan からディスクユーティリティ.app のユーザインターフェースが変更になりました。
新しいディスクユーティリティ.app でアクセス権の修復を行う手順をまとめてみました。

3. アクセス権の修復

3.1. アクセス権修復の実行

バージョンアップ後のお約束としてアクセス権の修復を行います。
「アプリケーション」の「ユーティリティ」から「ディスクユーティリティ.app」を起動します。

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画面上部の1番左にある「First Aid」ボタンを選択すると、First Aid (アクセス権の修復) の実行を確認するダイアログが表示されます。

# 旧バージョンまであったアクセス権の検証のみを行う機能はなくなったようです。

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確認ダイアログ

"Macintosh HD"で First Aid を実行しますか?
First Aid では、ボリュームのエラーがチェックされ、必要に応じて修復されます。

確認ダイアログで「実行」ボタンを選択することで、アクセス権の検証と修復が始まります。

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3.2. 修復結果の確認

アクセス権の検証と修復が完了すると、ダイアログのメッセージが切り替わります。

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完了ダイアログ

"Macintosh HD"で First Aid を実行中
First Aid プロセスが完了しました。続けるには、"完了"をクリックします。

実行結果の詳細を確認すると、最後の方に「ファイルシステム検査の終了コードは8です」との表示があります。

# 新しいディスクユーティリティ.app では、詳細をテキストとしてコピーすることができなくなったようです。

詳細ログ (一部抜粋)

〜 略 〜

カタログ階層を確認中です。
ディレクトリの項目カウントが正しくありません
 (正しい値 195168、不正な値 (現状) 195171)
ディレクトリの項目カウントが正しくありません
 (正しい値 35、不正な値 (現状) 34)
ボリューム情報を確認中です。
ボリューム"Macintosh HD"が壊れています。修復する必要があります。
ファイルシステム検査の終了コードは8です
操作が完了しました。

First Aid を実行すると修復されるはずでは、と思い、再実行してみると若干ログが変わりました。
結局状況は変わらず、どうも「ディレクトリの項目カウント」が修復できてないように見えます。

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再実行時の詳細ログ

〜 略 〜

カタログ階層を確認中です。
ディレクトリの項目カウントが正しくありません
ディレクトリの項目カウントが正しくありません
 (正しい値 35、不正な値 (現状) 34)
ボリューム"Macintosh HD"が壊れています。修復する必要があります。
ファイルシステム検査の終了コードは8です
操作が完了しました。

原因は調査中です。

El Capitan バージョンアップ後の設定と新機能 (Mac | OS X 10.11)」へ続きます。

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OS X 10.11 El Capitan へのバージョンアップ (Mac | OS X 10.11)

9/30 (日本時間 10/1 早朝)、OS X 10.11 El Capitan がインストール可能になりました。

新しい日本語フォントや日本語入力ライブ変換機能の追加、Spotlight やメモ App、メール App の強化、パフォーマンス改善等、El Capitan には目玉機能が多数あります。
今回はフルスクリーン表示を強化する Split View 機能を早く触りたかったので、即日バージョンアップしました。

アップグレード対象は Yosemite (10.10.4) がインストールされている MacBook Air 2012 です。

1. 事前準備

全てのアプリを落とした後、Time Machine でバックアップを取得しました。
また、事前に Parallels DesktopATOK Passport を最新化しています。

Parallels Desktop

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ATOK Passport

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2. OS X 10.10 Yosemite から OS X 10.11 El Capitan への バージョンアップ

2.1. El Capitan アップデートの実行

App Store から OS X El Capitan が無料ダウンロード可能です。
Safari 9.0 は El Capitan へバージョンアップすると併せてインストールされました。

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「無料アップグレード」ボタンを選択するとダウンロードが始まります。
ダウンロードサイズは 約 6.08 GB で、30分程度かかりました。

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2.2. El Capitan インストーラの起動

ダウンロード完了後、自動的に OS X 10.11 El Capitan のインストーラが起動します。

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2.3. 使用許諾契約

 インストーラ起動画面で「続ける」ボタンを選択すると、「使用許諾契約」画面に遷移します。
内容を確認して問題なければ 「同意する」ボタンを選択し、「同意確認」ダイアログで「同意する」ボタンを選択してください。

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2.4. インストール先の選択

「インストール先の選択」画面では OS X El Capitan をインストールするディスクを選択します。
MacBook Air にはディスクが一つしかありませんので、デフォルト (Macintosh HD) のまま「インストール」ボタンを選択しています。

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2.5. インストール準備 (再起動前)

インストールの準備処理は1分ほどで終わりました。
再起動により El Capitan のインストールが始まります。

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2.6. インストール

2度の再起動を経て、実際のインストールには 40分弱かかりました。
画面の残り時間よりも時間がかかるのはお約束です。

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3. OS X 10.11 El Capitan 初期設定

3.1. iCloud

インストールが完了すると iCloud へのサインインを促されます。
「後で設定」リンクを選択することでスキップ可能です。

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2段階認証を有効にしている場合、確認コードの入力を求められます。

確認コード入力時、どのキーを押しても2〜4桁目に1桁目に入力した「9」が入力されて焦りました。
日本語 IME が ON となっていたので OFF にしたところ入力できるようになりました。
もしかしたら ATOK が悪さしていたのかもしれません。

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3.2. 利用規約

OS X ソフトウェア使用許諾契約、iCloud / Game Center の利用条件、Apple プライバシーポリシーについての「利用規約」画面に遷移します。
内容を確認して問題なければ 「同意する」ボタンを選択し、「同意確認」ダイアログで「同意する」ボタンを選択してください。

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3.3. インストール完了

初期設定完了後、「この Mac について」を起動するとバージョンが 10.11 となっていることを確認できます。

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バージョンアップ前後でストレージの使用量を確認したところ、App 領域が 10GB 強増加し、その他領域が 30GB 弱減少していました。

OS X 10.10 Yosemite

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OS X 10.11 El Capitan

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El Capitan でのアクセス権の修復 (Mac | OS X 10.11)」へ続きます。

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