カテゴリー別アーカイブ: Java

Eclipse インストールと日本語化 (CentOS 6.3 64bit)

過去の記事を最新情報で更新しました。
バージョンは CentOS が 6.3 に、EclipseJuno (4.2) に上がっています。

1. JDK (Java) のインストール

Java SE 7 のインストール (CentOS 6.3 64bit)」を参照してください。

2. Eclipse のインストール

2.1. Eclipse のダウンロード

Eclipse のサイト上部から「Download」リンクを選択します。
様々なパッケージがありますが、Java EE 開発環境構築が目的なので「Eclipse IDE for Java EE Developers」の Linux 64Bit 版をダウンロードします。
本日時点の最新バージョンは eclipse-jee-juno-SR2-linux-gtk-x86_64.tar.gz (238,764,210 byte) でした。

2.2. Eclipse の解凍と配置

ダウンロードした tar.gz を解凍後、インストールします。
一般ユーザを Eclipse の管理者 (プラグインのインストールを任意に可能) とするため、インストール先は ~/ としています。

$ tar xzf eclipse-jee-juno-SR2-linux-gtk-x86_64.tar.gz
$ ls
eclipse eclipse-jee-galileo-SR2-linux-gtk-x86_64.tar.gz

(*) 青字はディレクトリ

解凍した eclipse ディレクトリを ~/ 配下に移動します。

$ mv eclipse ~/

3. Eclipse の日本語化

3.1. 日本語化の方法

Eclipse を日本語化するためには言語パックを導入する等いくつか方法があります。
今回も Pleiadesプラグイン を使用しました。

言語パックと Pleiades プラグインの比較は下記が詳しいです。
@see 「言語パックと Pleiades による日本語化の比較」 (MergeDoc Project)

3.2. Pleiades プラグインのダウンロード

「Pleiades プラグイン・ダウンロード」から 最新版 1.4.x をダウンロードします。
本日時点の最新バージョンは 1.4.2、pleiades.zip (14,376,224 byte) でした。

3.3. Pleiades プラグインの解凍と配置

ダウンロードした zip を解凍後、Eclipse ディレクトリに配置します。
「2.2. Eclipse の解凍と配置」にあるように、Eclipse は ~/eclipse にインストールしています。

$ mkdir pleiades
$ cd pleiades
$ unzip ../pleiades.zip
$ ls
eclipse.exe -clean.cmd  features  pleiades-1.4.2.I20130303  plugins  readme

(*) 青字はディレクトリ

解凍したプラグインと readme ファイルを、Eclipse ディレクトリにコピーします。

$ cp -Rf features/* ~/eclipse/features/
$ cp -Rf plugins/* ~/eclipse/plugins/
$ cp readme/readme_pleiades.txt ~/eclipse/readme/

3.4. eclipse.ini の修正

(*) 修正内容の詳細は readme_pleiades.txt を参照してください。

eclipse ディレクトリ直下にある eclipse.ini に以下の一文を追加します。
Windowsへのインストールとは異なり、plugins ディレクトリの指定が絶対パスとなっていることに注意してください。

-javaagent:/home/[USER]/eclipse/plugins/jp.sourceforge.mergedoc.pleiades/pleiades.jar

(*) [USER] は Linux のユーザ名

Eclipse のスプラッシュ画像を pleiades 用の画像に変更する場合は、次の2行を削除してください。

-showsplash
org.eclipse.platform

4. Eclipseの起動と動作確認

Eclipseは次のコマンドで起動可能です。

$ ~/eclipse/eclipse &

初回起動時は若干時間がかかります。

左: スプラッシュ画像 変更なし 右: 変更あり

20130501_01 20130501_02

バージョン情報

20130501_03

Pleiads プラグインが正しくインストールされていれば、日本語化されていることを確認できます。

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5. Menu への登録

Eclipse 起動用メニューを作成しておくと便利です。

  1. /home/[USER]/eclipse/eclipse
  2. /home/[USER]/eclipse/eclipse -clean

(1) は通常起動用、(2) は clean オプション付の起動コマンドです。

KDE 環境での登録イメージ

20130501_07 20130501_08

20130501_09

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Eclipse Subversiveプラグインの使い方 編

Eclipse Subversiveプラグイン (CentOS 5.5 64bit) 編」に引き続き、Subversive の簡単な使いかたをまとめてみたいと思います。

1. 事前準備 sampleリポジトリの作成

svn グループに属するユーザで、sampleリポジトリを作成します。
詳細は「Subversionの使い方」を参照してください。

$ cd /var/svn/repos
$ mkdir sample
$ svnadmin create /var/svn/repos/sample
$ chgrp svn sample

trunk、branches、tags ディレクトリを import します。

$ mkdir ~/sample
$ mkdir ~/sample/trunk
$ mkdir ~/sample/branches
$ mkdir ~/sample/tags
$ cd ~/sample
$ svn import svn+ssh://localhost/var/svn/repos/sample/ -m "sample project"

2. リポジトリ設定の登録とチェックアウト

Eclipse の「SVN リポジトリー・エクスプローラー」パースペクティブを開き、「新規」-「リポジトリー・ロケーション」から「新規リポジトリー・ロケーション」画面を開きます。

20100530_01

URL svn+ssh://localhost/var/svn/repos/hello
ラベル sample project
ユーザー SVNサーバのログインユーザID
パスワード SVNサーバのログインパスワード

必要事項を入力し、「完了」ボタンを選択します。
接続設定完了後、「sample project」の「trunk」を選択し、右クリックメニューから「チェックアウト」を選択することで、Eclipse 上に sample プロジェクトが作成されます。(「svn checkout」コマンドに相当)

20100530_02 20100530_03

3. ファイルの追加とコミット

前項で作成したプロジェクト上で必要なプロジェクト設定 (「プロジェクト」-「プロパティー」-「Javaのビルドパス」等) を行った後、リポジトリに追加するソースを作成していきます。
今回の例では、過去のサンプル群を追加しました。

20100530_04

リポジトリに追加するディレクトリ/ファイルを選択し、右クリックメニューから「チーム」-「バージョン管理に追加」を選択すると、「SVN バージョン管理に追加」画面が表示されます。
今回の例では「src」ディレクトリを選択しました。

20100530_05

内容確認後、「OK」ボタンを選択することで該当ファイル群がバージョン管理対象となります。(「svn add」コマンドに相当)

20100530_06

対象ファイルのアイコン右下が「?」から「時計マーク(?)」に変わっています。

続いてリポジトリ管理対象となったファイル群のコミットを行います。
同様に右クリックメニューから「チーム」-「コミット」を選択すると「コミット」画面が表示されます。

20100530_07

コメントを入力後、「OK」ボタン選択でコミットが行われます。(「svn commit」コマンドに相当)

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対象ファイルのアイコン右下が「DBマーク(?)」に変わり、リビジョン番号 (右側の数字) が「1」→「2」となっていることでコミット済みであることがわかります。

4. ファイルの変更と差分確認

コミットしたファイルの修正を行い、差分を確認します。
今回は、TestEntity.java に対してフィールド変数の追加とコンストラクタの変更を行いました。

TestEntity.java 変更箇所

     /**
     * Key値。
     */
    private int key;
    /**
     * コンストラクタ。
     * @param value データ
     */
    public TestEntity(String value) {
        this.key = value.hashCode();
        this.value = value;
    }

変更後にファイルの保存を行うと、変更したファイルの左側に「>」が表示されます。

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変更したファイルを選択し、右クリックメニューから「比較」-「リポジトリーから最新」を選択すると「差分比較」画面が表示されます。(「svn diff」コマンドに相当)
GUIベースで確認可能なため、コマンドベースに比較して変更箇所がわかりやすいです。

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5. チーム同期化 パースペクティブ

リポジトリとプロジェクトで差異のあるファイルをリストアップする場合、「チーム同期化」パースペクティブを使用すると便利です。
プロジェクトを選択し、右クリックメニューから「チーム」-「リポジトリーと同期化」を選択してください。「チーム同期化」パースペクティブが表示されます。

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先ほど変更した TestEntity.java に加えて、まだ「SVN バージョン管理に追加」(svn add) を行っていないファイル群もリストアップされます。
この画面からも、差分の確認や個別ファイルごとのコミットに加えてマージ作業も行うことが可能です。

今回は全ファイルをコミットしたいと思います。
プロジェクトを選択し、右クリックメニューから「コミット」を選択します。

20100530_12

「コミット」画面のコンテンツ項目の意味は次の通りです。

  ・「変更」  : 修正を行ったがコミットしていないファイル
  ・「新規」  : バージョン管理に追加していないファイル
  ・「追加済み」: バージョン管理に追加したがコミットしていないファイル

前回と同様、コメントを入力して「OK」ボタン選択で全ファイルのコミットが行われます。

6. コミット内容の確認

「SVN リポジトリー・エクスプローラー」パースペクティブから、現在のリポジトリの状況が確認可能です。
一連の作業で trunk の下にプロジェクト内の全ファイルが登録されたことが確認できます。

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[ END ]

Eclipse Subversiveプラグイン (CentOS 5.5 64bit) 編

Subversionの使いかた 」でコマンドベースによるリポジトリのチェックアウトやコミットの方法をまとめました。記事内では書きませんでしたが、コリジョン発生時のマージ等まで手を出すと大変な作業が発生します。

これら作業を容易にしてくれるのが Subversiveプラグイン です。
チェックアウトからソースの修正、コミットまでを Eclipse 上で完結できるため、非常に重宝するプラグインなのですが、CVS を使用するためのプラグインと異なり Subversiveプラグインは Eclipse IDE for Java EE Developers に含まれていないため、別途インストールする必要があります。

Subversiveプラグインも updateサイトを公開しているので、「新規ソフトウェアのインストール」メニューからのインストールをおこないます。
(*) インストールの詳細は「Eclipse プロパティエディタプラグイン (CentOS 5.5 64bit) 編 」の「1. updateの登録」「2. インストール」を参照してください。

1. Subversive SVN チーム プロバイダー のインストール

始めに Subversive SVN チーム プロバイダーをインストールします。
現在は Eclipse に組み込まれたプロジェクトであるため、updateサイトの登録は不要です。

「ヘルプ」-「新規ソフトウェアのインストール」から「Galileo」を選択します。

20100529_01

「コラボレーション」から「Subversive SVN チーム プロバイダー 0.7.8」 をチェックし「次へ」を選択、インストールを最後まで完了させてください。
その後の -clean オプション付再起動を忘れないでください。

2.「Subversive SVN コネクター」のインストール

ライセンスあたりが関係しているためか、「Subversive SVN コネクター」は別の updateサイトからインストールする必要があるのですが、一点注意が必要です。

Widnows環境の Eclipse では updateサイト「http://www.polarion.org/projects/subversive/download/eclipse /2.0/update-site/」からのインストールすれば問題ないのですが、Linux環境の場合、64bit版/32bit版ともに、バージョン の違いからか上記 updateサイトからインストールした SVN コネクターを認識してくれませんでした。

そのため、updateサイトを直接指定せずインストールを行いました。

2.1. コネクターのインストール ウィザードを起動

SVN コネクターがインストールされていない状態で、「ウィンドウ」-「パースペクティブを開く」-「その他」から「SVN リポジトリー・エクスプローラー」を選択します。

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すると、自動的に「コネクターのインストール」画面が開きます。

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2.2. インストール内容の確認

コネクターのインストール画面で「SVN Kit 1.3.0」を選択し、「完了」ボタンを選択するとインストールが始まります。

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インストールを最後まで完了させ、再度 -clean オプション付再起動を行います。

3. 動作確認

「SVN リポジトリー・エクスプローラー」パースペクティブを表示します。

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「新規」-「リポジトリー・ロケーション」を選択し、「新規リポジトリー・ロケーション」画面が表示されればインストールは成功です。
(*) もしも「http://www.polarion.org/projects/subversive/download/eclipse/2.0/update-site/」から SVN コネクターをインストールしていると、ここでエラーとなってしまいます。

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ここでは前回作成した helloリポジトリへの接続設定を行っています。

URL svn+ssh://localhost/var/svn/repos/hello
ラベル hello project
ユーザー SVNサーバのログインユーザID
パスワード SVNサーバのログインパスワード

「ラベル」項目と「パスワードの補完」項目の指定は任意です。
他サーバに SVNサーバをインストールしている場合は、「URL」項目の「localhsot」の箇所をサーバのホスト名に変更してください。

「完了」ボタンを選択し、設定内容に問題なければ helloリポジトリへの接続が追加されます。

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「trunk」を選択し、右クリックから「チェックアウト」を選択すると、helloリポジトリから新たなプロジェクトが作成されます。

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4. 補足

「コネクターのインストール」画面から SVN コネクターをインストールした場合、自動的に updateサイトの登録が行われています。
この時のURLは
  http://www.polarion.org/projects/subversive/download/eclipse/2.0/update-site/
ではなく
  http://community.polarion.com/projects/subversive/download/eclipse/archive/I20091009-1900/
となっていました。

また、SVN コネクターのバージョンも異なっていました。

4.1. 正常動作したバージョン

SVN コネクター 2.2.1
SVNKit 1.3.0 2.2.1

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4.2 エラーとなったバージョン

SVN コネクター 2.2.2
SVNKit 1.3.2 2.2.2

 20100529_10

[ END ]