月別アーカイブ: 2012年3月

The New iPad (iPad3) の初期設定と iPad2 からのデータ移行

購入直後の The New iPad (iPad3) の初期設定と、iPad2 からのデータ移行 (データ引き継ぎ) を行いました。

1. 事前準備

iPad2 の IOS のバージョンを最新に上げて、バックアップを取ります。
バックアップ先はローカル (iTunes) でも iCloud のどちらかで大丈夫です。

2. 初期設定とデータ移行

(*) 写真は映り込みが激しいです。ご了承ください。

2.1. 電源を入れる

The New iPad (iPad3) の右上にあるスリープボタンを長押しして電源を入れます。
「ロック解除」スライドバーは様々な言語で表示されますのでご注意ください。

# 赤び~の場合は最初に中国語で表示されたので驚きました。。。

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2.2. 言語の選択、国または地域の選択

言語に「日本語」を、国または地域に「日本」を選択します。

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2.3. 位置情報サービスの選択

位置情報サービスの使用有無を選択します。

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2.4. WiFi ネットワークの選択

初期設定に使用する WiFi ネットワーク (無線 Lan) を選択します。
WiFi の親機が MAC アドレスでフィルタリングしている場合は、一時的にフィルタを解除するのを忘れないでください。

ネットワークにつながらない場合は iTunes を指定することも可能です。
その場合は USB ケーブルで母機 (iTunes をインストールしているMac or PC) に接続する必要があります。

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(*) 以下、WiFi ネットワークを指定した場合の手順です。

2.5. 移行元の指定

iPad を新規にゼロから設定するか、iPad2 のバックアップを引き継ぐかを指定します。
バックアップ (データ移行元) は iCloud または iTunes を選択可能です。

ここでは iCloud をデータ移行元として指定しています。

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(*) 以下、iCloud からの復元を指定した場合の手順です。

2.6. iCloud へのサインインと利用規約の同意

iCloud へサインイン (ログイン) するための Apple ID とパスワードを入力し、利用規約に同意します。

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2.7. データ移行元のバックアップの指定

データ移行元となるバックアップを指定します。
IOS のバージョンがあっていれば iPhone からも復元可能なようです。

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2.8. バックアップからの復元と再起動

データ移行元のバックアップを指定するとバックアップからの復元が始まります。
このタイミングでは設定等の必要最低限のデータのみの引き継ぎを行うようで、5分もかからずに再起動が始まりました。

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3. 再起動後の設定

3.1. WiFi ネットワークの選択

もう一度 WiFi ネットワーク (無線 Lan) を選択します。

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3.2. 音声入力の選択

音声入力の使用有無を選択します。
iPhone4S とは異なり、The New iPad (iPad3) で使えるのは音声入力だけであり、Siri を使えないのは残念です。

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3.3. Apple へのユーザ登録

Apple へユーザ登録が完了すると、The New iPad (iPad3) の初期設定とデータ移行は完了です。

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4. 引き継がれなかった情報

iPad2 から The New iPad (iPad3) に引き継がれなかった情報です。

(*) 2日間使用して気づいたものです。

4.1. パスワード

Twitter や App Store で使用しているクレジットカードのセキュリティコード等、記録していたパスワードは引き継がれていませんでした。

これは、iPad2 のバックアップを iTunes に暗号化して取得し、データ移行元に iTunes を指定することで引き継がれるようです。

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4.2. キーボード

iPad2 では「日本語 テンキー」キーボードを使わないため削除していたのですが、The New iPad (iPad3) でも改めて削除する必要がありました。

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4.3. Safari で Google の検索候補が中国語優先

Safari 右上の Google 検索欄で日本語を入力すると、「Google による候補」が中国語優先で表示されます。

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iPad2 でも同じ現象が起こり直したのですが、The New iPad (iPad3) でも同様の設定を行う必要があるようです。

ちなみにこの問題を検索すると、Apple サポートコミュニティが上位にヒットします。
『Google の検索設定が日本語になっていないことが原因』とありますが、赤び~の iPad2、The New iPad (iPad3) では設定が日本語であってもこの現象が起こります。
一度別言語に変更後、日本語に戻しても中国語優先のままです。

最終的には「クッキーとデータを消去」することで、検索候補を日本語優先とすることができました。

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[ END ]

LCH-MN2TU3S での Time Machine その2 (Mac OS X 10.7)

LCH-MN2TU3S での Time Machine その1 (Mac OS X 10.7)」の続きです。

3. Time Machine の設定

3.1. Time Machine の有効化とバックアップディスクの指定

「システム環境設定」-「Time Machine」から Time Machine の設定画面を起動します。
設定がロックされている場合は、左下の「変更するにはカギをクリックしてください」を選択してロックを解除してください。

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「ディスクを選択」ボタンを選択し、LaCie LCH-MN2TU3S をバックアップディスクに指定します。

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左側のスイッチを「入」とすることで Time Machine が有効になります。

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3.2. バックアップ対象外の指定

「オプション」ボタンを選択すると、バックアップの対象外とするディレクトリを指定することができます。
バックアップ先に指定したドライブは自動的に対象外となっています。

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4. Time Machine によるバックアップ

4.1. バックアップのタイミング

バックアップは自動的に行われます。
初回はフルバックアップ、次回以降は差分バックアップです。

通常は1時間毎にバックアップが行われますが、バックアップ先が存在しない場合 (外付け HDD が接続されていない、等) はバックアップ処理が遅延されます。
この間はバックアップはローカルに保存され、バックアップが可能となったタイミングでバックアップが始まります。

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4.2. バックアップ速度

今回のバックアップ対象は約 87GB で、バックアップ完了まで 90分弱かかりました。
このことから転送速度は
  87 x 1024 x 8 / 90 x 60 = 約 132 Mbps
となります。

USB 2.0 の最大データ転送速度は 480 Mbps なので 1/4 の転送速度となります。
USB 3.0 (最大 4.8 Gbps) で接続可能となれば、多少なりとも時間短縮が期待できそうです。

4.3. バックアップデータへのアクセス

バックアップしたデータは、Time Machine に入ることで (バックアップできていれば) どの時点のものにもアクセスできます。
間違って編集したファイルは編集前に、間違って削除したファイルは削除前に戻るだけで復活させることが可能です。

初回バックアップ後の Time Machine

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数日経過後の Time Machine

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右端のタイムスケールにはピンクとグレーがありますが、ピンクがバックアップディスクに保存されたバックアップ、グレーがローカルに保存されたバックアップです。

この例では、朝晩はバックアップディスク (LCH-MN2TU3S) に、昼はローカルにバックアップされています。

5. LCH-MN2TU3S の使用感

結論から言うと、選定条件を満たした十分納得のいく製品でした。

5.1. 良い点

  • MacBook Air がスリープ / ディープスリープ から復帰すると問題なく認識されます。
    今のところ Time Machine でエラーとなったことはありません。
  • ファンレスですが、アルミ製の筐体が HDD の熱を放熱してくれます。
    アクセスが多いときに筐体を触るとほんのり暖かいです。(冬時点)

5.2. 悪い点

  • MacBook Air は SSD 搭載のゼロスピンドル機であるため、起動時や省電力モードからの復帰時のシーク音は耳につきます。
  • 筐体がアルミ製のため重いです。
    持ち運びはためらわれます。
  • AC アダプターの横幅があるため、隣のコンセントが塞がれます。
  • USB ケーブルが太く、取り回しが良くありません。
    そのくせ、外付け HDD 側のコネクタにテンションをかけるとすぐ壊れそうです。

5.3. ベンチマーク

MBA Mid 2012 (USB3.0) 環境における LCH-MN2TU3S の転送速度」を参照してください。

[ END ]

LCH-MN2TU3S での Time Machine その1 (Mac OS X 10.7)

データのバックアップに使用している NAS が古くなってきたので、バックアップを冗長化するために外付け HDD を購入しました。

購入したのは LaCie の LaCie minimus シリーズ、LCH-MN2TU3S です。
日本では エレコム (ELECOM) が販売しています。

1. 外付け HDD の選定条件

Time Machine で使用する外付け HDD を購入するにあたり、次の条件を満たす商品の中で、Gバイト単価が一番安かった LCH-MN2TU3S に決定しました。

(1) 容量が 1TB - 2TB
(2) USB 3.0 対応
  近い将来、Mac が USB 3.0 に対応することを予想しています。
  IvyBridge を搭載した次期 MBA に期待です。
(3) AC アダプターあり
  USB バスパワー駆動では、スリープからの復帰時に問題となるケースがあるためです。
(4) 電源連動なし
  電源連動ありでは、スリープからの復帰時に問題となるケースがあるためです。
(5) 省電力モードを無効にできる
  将来、NAS を Time Capsule に切り替えたとき、外付け HDD も Time Capsule に接続予定です。
  そのとき、頻繁に ON/OFF が繰り返されると HDD の寿命が短くなるからです。

2. LCH-MN2TU3S のフォーマット

2.1. 接続とフォーマット用ツールの起動

AC アダプターを接続し、USB ケーブルで Mac と接続した上で LCH-MN2TU3S の電源ボタンを押すと、デスクトップに「LACIE」という名前でドライブがマウントされます。

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Finder から「LACIE」ドライブを開き、「LaCie Setup.app」を実行するとフォーマット用ツール「LaCie Setup Assistant」が起動します。

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2.2. 言語選択

最初に「言語選択」ダイアログが表示されるので「日本語」を選択して「OK」ボタンを選択します。

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「LaCie Setup Assistant へようこそ」画面が表示したら「次へ」ボタンを選択します。

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2.3. フォーマット領域の指定

フォーマット領域のデフォルト (初期値) は、Windows / Mac / Linux から使用可能な FAT32 が 20%、Mac 専用の HFS+ が 80%となっています。

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境界部分をドラッグすることで FAT32 / HFS+ への割当量を変更することが可能です。
将来、Time Capsule から使用することも想定して、ここでは HFS+ を 100% としています。

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2.4. フォーマット

フォーマット領域を指定して「次へ」ボタンを選択すると、確認ダイアログの後、フォーマットが開始します。

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途中で Time Machine の確認ダイアログが出力されますので、Time Machine のバックアップ先として使用する場合は「バックアップディスクとして使用」ボタンを選択してください。
後からでも設定可能です。

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2.5. 製品情報登録

製品情報を登録します。
今回は「今は製品の登録を行いません」チェックをすることで登録を飛ばしました。

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2.6. ソフトウェアのインストール

LaCie 製 外付け HDD 用ツールのインストール有無を指定します。
Time Machine を使用するため、「Intego Backup Assistant」はインストール不要です。
「LaCie Desktop Manager」は省電力モードを変更する際に必要なツールですが、今すぐ変更しないためインストール対象外としました。
マニュアルである「Minimus USB 3.0 Documentation」は、チェックを外せないためそのままインストールします。

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2.7. 初期設定完了

フォーマット及びツールのインストールが完了すると「概要」画面に遷移します。

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デスクトップの「LaCie」アイコンが変わっていることと、マニュアルが「LaCie」ディレクトリにコピーされていることを確認してください。

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3. LCH-MN2TU3S のアンマウント (取り外し)

「LaCie」アイコンをゴミ箱に捨てればアンマウント (取り外し) できます。

アンマウント直後に LCH-MN2TU3S はスタンバイ (省電力モード) となりますが、USB ケーブルを抜くとスタンバイが解除されてしまいます。
その後に LCH-MN2TU3S の電源を消せば問題ないのですが、気になるので USB ケーブルを抜く前に LCH-MN2TU3S の電源を消しています。

次回「LCH-MN2TU3S での Time Machine その2 (Mac OS X 10.7)」に続きます。

[ END ]