「LCH-MN2TU3S での Time Machine その1 (Mac OS X 10.7)」の続きです。
3. Time Machine の設定
3.1. Time Machine の有効化とバックアップディスクの指定
「システム環境設定」-「Time Machine」から Time Machine の設定画面を起動します。
設定がロックされている場合は、左下の「変更するにはカギをクリックしてください」を選択してロックを解除してください。
「ディスクを選択」ボタンを選択し、LaCie LCH-MN2TU3S をバックアップディスクに指定します。
左側のスイッチを「入」とすることで Time Machine が有効になります。
3.2. バックアップ対象外の指定
「オプション」ボタンを選択すると、バックアップの対象外とするディレクトリを指定することができます。
バックアップ先に指定したドライブは自動的に対象外となっています。
4. Time Machine によるバックアップ
4.1. バックアップのタイミング
バックアップは自動的に行われます。
初回はフルバックアップ、次回以降は差分バックアップです。
通常は1時間毎にバックアップが行われますが、バックアップ先が存在しない場合 (外付け HDD が接続されていない、等) はバックアップ処理が遅延されます。
この間はバックアップはローカルに保存され、バックアップが可能となったタイミングでバックアップが始まります。
4.2. バックアップ速度
今回のバックアップ対象は約 87GB で、バックアップ完了まで 90分弱かかりました。
このことから転送速度は
87 x 1024 x 8 / 90 x 60 = 約 132 Mbps
となります。
USB 2.0 の最大データ転送速度は 480 Mbps なので 1/4 の転送速度となります。
USB 3.0 (最大 4.8 Gbps) で接続可能となれば、多少なりとも時間短縮が期待できそうです。
4.3. バックアップデータへのアクセス
バックアップしたデータは、Time Machine に入ることで (バックアップできていれば) どの時点のものにもアクセスできます。
間違って編集したファイルは編集前に、間違って削除したファイルは削除前に戻るだけで復活させることが可能です。
初回バックアップ後の Time Machine
数日経過後の Time Machine
右端のタイムスケールにはピンクとグレーがありますが、ピンクがバックアップディスクに保存されたバックアップ、グレーがローカルに保存されたバックアップです。
この例では、朝晩はバックアップディスク (LCH-MN2TU3S) に、昼はローカルにバックアップされています。
5. LCH-MN2TU3S の使用感
結論から言うと、選定条件を満たした十分納得のいく製品でした。
5.1. 良い点
- MacBook Air がスリープ / ディープスリープ から復帰すると問題なく認識されます。
今のところ Time Machine でエラーとなったことはありません。 - ファンレスですが、アルミ製の筐体が HDD の熱を放熱してくれます。
アクセスが多いときに筐体を触るとほんのり暖かいです。(冬時点)
5.2. 悪い点
- MacBook Air は SSD 搭載のゼロスピンドル機であるため、起動時や省電力モードからの復帰時のシーク音は耳につきます。
- 筐体がアルミ製のため重いです。
持ち運びはためらわれます。 - AC アダプターの横幅があるため、隣のコンセントが塞がれます。
- USB ケーブルが太く、取り回しが良くありません。
そのくせ、外付け HDD 側のコネクタにテンションをかけるとすぐ壊れそうです。
5.3. ベンチマーク
「MBA Mid 2012 (USB3.0) 環境における LCH-MN2TU3S の転送速度」を参照してください。