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アクセス権の修復 (Mac OS X 10.7)

2010年の年末に MacBook Air late 2010 を購入して一年が過ぎました。
途中で Snow Leopard (Mac OS X 10.6) から Lion (Mac OS X 10.7) にバージョンアップした以外は、ハードウェア/ソフトウェア共に購入時のまま使用してきました。

しかし、ここ数ヶ月、購入時に感じた快適度が低下してきたような気がします。
一例を挙げると
 ・スリープからの起動時の待ち時間 (マウスカーソルがレインボー状態) が長い
 ・ブラウザ (Firefox) のスクロールに引っかかりがある
といったところでしょうか。
一言で表現するならば、「重くなった」とか「もっさりしてきた」といったところです。

気になったので調べてみると、Mac OS X では定期的に「アクセス権の修復」を行う必要があるとのことです。(@see 「ディスクユーティリティのディスクのアクセス権の修復機能について」)
正直どんなタイミングでアクセス権 (パーミッション) が破損するのかは分かりませんでしたが、修復用のツール (ディスクユーティリティ) も標準機能として提供されているので早速実行してみました。

1. ディスクユーティリティの起動

「アプリケーション」-「ユーティリティ」から「ディスクユーティリティ.app」を実行します。

20120126_01

2. ディスクの選択

左メニューから修復対象のディスクを選択します。
MacBook Air は SSD を一台しか搭載していないので「Macintosh HD」を選択しました。

20120126_02

3. ディスクのアクセス権を検証

「ディスクのアクセス権を検証」ボタンを選択すると、現在のアクセス権のチェックが始まります。
最大10分程度かかるようですが、SSD の性能が寄与してか3分ほどでチェックが終わりました。ちなみにディスクの使用率は 75%程度 (90GB / 120GB) でした。

アクセス権の検証が終わると、以下のように詳細欄に「アクセス権の検証が完了しました」と出力されます。

20120126_03

今回の検証結果は次の通りです。
合計 181件のアクセス権不一致が検出されました。

“Library/Java”上のグループが一致しません。0 であるはずですが、グループは 80 になっています。
“Library/Java”上のアクセス権が一致しません。drwxr-xr-x  であるはずですが、drwxrwxr-x  になっています。
“System/Library/CoreServices/RemoteManagement/ARDAgent.app/Contents/Support/Remote Desktop Message.app/Contents/Resources/pl.lproj/UIAgent.nib”上のアクセス権が一致しません。-rw-r--r--  であるはずですが、drwxr-xr-x  になっています。
“System/Library/CoreServices/RemoteManagement/AppleVNCServer.bundle/Contents/Support/LockScreen.app/Contents/Resources/pl.lproj/MainMenu.nib”上のアクセス権が一致しません。-rw-r--r--  であるはずですが、drwxr-xr-x  になっています。

~ 略 ~

“Library/Printers/PPDs”上のアクセス権が一致しません。drwxr-xr-x  であるはずですが、drwxrwxr-x  になっています。
“Library/Printers/PPDs/Contents”上のアクセス権が一致しません。drwxr-xr-x  であるはずですが、drwxrwxr-x  になっています。
“Library/Printers/PPDs/Contents/Resources”上のアクセス権が一致しません。drwxr-xr-x  であるはずですが、drwxrwxr-x  になっています。

4. ディスクのアクセス権を修復

「ディスクのアクセス権を修復」ボタンを選択すると、問題のあるアクセス権の修復が始まります。
こちらは6分ほどで終わりました。

アクセス権の修復が終わると、以下のように詳細欄に「アクセス権の修復が完了しました」と出力されます。

20120126_04

今回の修復結果は次の通りです。

“Library/Java”上のグループが一致しません。0 であるはずですが、グループは 80 になっています。
“Library/Java”上のアクセス権が一致しません。drwxr-xr-x  であるはずですが、drwxrwxr-x  になっています。
“Library/Java”を修復しました

~ 略 ~

“Library/Printers/PPDs/Contents”上のアクセス権が一致しません。drwxr-xr-x  であるはずですが、drwxrwxr-x  になっています。
“Library/Printers/PPDs/Contents”を修復しました
“Library/Printers/PPDs/Contents/Resources”上のアクセス権が一致しません。drwxr-xr-x  であるはずですが、drwxrwxr-x  になっています。
“Library/Printers/PPDs/Contents/Resources”を修復しました

5. 修復結果の確認

無事アクセス権が修復されたかを確認するために、再度「ディスクのアクセス権を検証」を実行してみました。 アクセス権の不一致が一件も検出されないことを期待したのですが、それはあっさりと裏切られました。

20120126_05

どういうわけか、未だに24件のアクセス権不一致が検出されています。 存在するディレクトリは異なるものの、全てが「MainMenu.nib」と「UIAgent.nib」に関連しているようです。

“System/Library/CoreServices/RemoteManagement/ARDAgent.app/Contents/Support/Remote Desktop Message.app/Contents/Resources/pl.lproj/UIAgent.nib”上のアクセス権が一致しません。-rw-r--r--  であるはずですが、drw-r--r--  になっています。
“System/Library/CoreServices/RemoteManagement/AppleVNCServer.bundle/Contents/Support/LockScreen.app/Contents/Resources/pl.lproj/MainMenu.nib”上のアクセス権が一致しません。-rw-r--r--  であるはずですが、drw-r--r--  になっています。
“System/Library/CoreServices/RemoteManagement/AppleVNCServer.bundle/Contents/Support/LockScreenLeopard386.app/Contents/Resources/pl.lproj/MainMenu.nib”上のアクセス権が一致しません。-rw-r--r--  であるはずですが、drw-r--r--  になっています。
“System/Library/CoreServices/RemoteManagement/ARDAgent.app/Contents/Support/Remote Desktop Message.app/Contents/Resources/pt_PT.lproj/UIAgent.nib”上のアクセス権が一致しません。-rw-r--r--  であるはずですが、drw-r--r--  になっています。

~ 略 ~

“System/Library/CoreServices/RemoteManagement/AppleVNCServer.bundle/Contents/Support/LockScreenLeopard386.app/Contents/Resources/fi.lproj/MainMenu.nib”上のアクセス権が一致しません。-rw-r--r--  であるはずですが、drw-r--r--  になっています。
“System/Library/CoreServices/RemoteManagement/ARDAgent.app/Contents/Support/Remote Desktop Message.app/Contents/Resources/da.lproj/UIAgent.nib”上のアクセス権が一致しません。-rw-r--r--  であるはずですが、drw-r--r--  になっています。
“System/Library/CoreServices/RemoteManagement/AppleVNCServer.bundle/Contents/Support/LockScreen.app/Contents/Resources/da.lproj/MainMenu.nib”上のアクセス権が一致しません。-rw-r--r--  であるはずですが、drw-r--r--  になっています。
“System/Library/CoreServices/RemoteManagement/AppleVNCServer.bundle/Contents/Support/LockScreenLeopard386.app/Contents/Resources/da.lproj/MainMenu.nib”上のアクセス権が一致しません。-rw-r--r--  であるはずですが、drw-r--r--  になっています。

何度「ディスクのアクセス権を修復」を実行しても、この不一致は解消されません。

6. アクセス権の修復でも解消しないファイルが存在することの考察

Apple のサポートサイトに、無視しても良いファイルのリスト (@see 「Mac OS X:ディスクユーティリティのアクセス権の修復で無視しても構わないメッセージが表示される」)がありましたが、該当ファイルはリストに含まれていませんでした。

そこで前述の「ディスクユーティリティのディスクのアクセス権の修復機能について」を参照してみたところ、以下のような記述を見つけました。

Mac OS X v 10.6 Snow Leopard の注意:
  • Mac OS X v 10.6.x では、ディスクユーティリティは他の Mac OS X v 10.6.x ディスクのアクセス権の検証/修復のみ行うことができます。Mac OS X v 10.5.x 以前の Mac OS X バージョンの検証/修復を行う必要がある場合は、Leopard 以前のディスクを使用してください。
  • Mac OS X v 10.6 を以前にインストールした OS に上書きインストールする前に、ディスクのアクセス権を修復する必要はありません。インストーラが自動的に行います。

これも Snow Leopard (Max OS X 10.6) についての記述であるため、 Lion (Mac OS X 10.7) には直接関係なさそうです。

ここで調査は行き詰まってしまいました。。。
しばらくは定期的にアクセス権の検証を行って、該当のファイルが増えないかの確認を行うに止めることにしました。

[ END ]

LibreOffice のインストール (Mac OS X 10.7)

2013/2/14 追記
LibreOffice 4.0 については「LibreOffice 4.0 のインストール (Mac | OS X 10.8)」を参照してください。

これまで自宅では OpenOffice を使用していました。
一部 Linux デストリビューション (Ubuntu 等) の標準オフィススイートとして、Go-OO を継承した LiberOffice が採用される最近の風潮(?)に乗ってみることにしました。

(*) OpenOffice から LiberOffice が分離した経緯はこちら

1. ダウンロード

LibreOffice のダウンロードサイト から最新のインストーラと言語パックをダウンロードします。
本日時点の最新版は 3.4.5でした。

「Mac OS X (Intel)」と「ja - 日本語」を選択し、LibO_3.4.4_MacOS_x86_install_en-US.dmg (180.9MB) と LibO_3.4.4_MacOS_x86_langpack_ja.dmg (17.6MB) を入手します。

2. インストール

LibreOffice のインストールは LibO_3.4.4_MacOS_x86_install_en-US.dmg ファイルをマウントし、その中の LibreOffice.app アイコンを Applications にドラッグするだけで完了します。

20120118_01

この時点では言語パックをあてていないため、起動すると英語表示となります。

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3. 言語パックのインストール

LibO_3.4.4_MacOS_x86_langpack_ja.dmg ファイルをマウントし、その中の LibreOffice Language Pack.app アイコンを実行するとインストーラが起動します。

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確認ダイアログで「インストール」ボタンを選択すると、言語パックのインストールは完了します。

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4. 動作確認

Dock のアプリケーションから LibreOffice.app を選択して LibreOffice が日本語で起動すればインストールは成功しています。

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もしも英語表示のままの場合、メニューの「LibreOffice」-「Preferences (設定)」-「Language Settings (言語設定)」-「Languages (言語)」を確認してください。

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[ END ]

USB-RGB/D2 を使用したマルチモニタ環境 (Mac OS X 10.7)

2013/11/25 追記
OS X 10.9 Mavericks で使用する場合は「USB-RGB/D2 の Driver アップデート (Mac OS X 10.9)」を参照。

2012/5/14 追記
Mac OS X 10.7.3 に対応した Driver にアップデートすることで問題が解決しました。
詳細は「USB-RGB/D2 の Driver アップデート (Mac OS X 10.7)」を参照。

2012/2/16 追記
Mac OS X 10.7.3 にアップデートしたところ問題が発生しました。
詳細は「Mac OS X 10.7.3 での USB-RGB/D2 (Mac OS X 10.7)」を参照。

2011/12/1 追記
11/11 に 1.7 Beta 5 Driver がリリースされました。

デスクトップ (CentOS 6.0) でマルチモニタ環境を使用していますが、それになれてくると、MacBook Air (Mac OS X Lion) でもディスプレイが複数欲しくなることがあります。

(*) デスクトップについては「CentOS 6.0 でのマルチモニタ設定 その2 (CentOS 6.0 64bit)」を参照

これまでは「Apple Mini DisplayPort - DVI アダプタ」を使って外部ディスプレイを1枚つないでいましたが、MacBook Air late 2010 単独ではこれ以上ディスプレイを追加できません。

そこで USB 接続できる外付けグラフィックアダプターを試してみることにしました。
購入したのは「I-O DATA USB-RGB/D2」です。

1. USB-RGB/D2 の 最新 Driver 入手

(*) USB-RGB/D2 は Driver インストール前に接続しないようが良さそうです。

1.1. Mac OS X Lion 用 Driver

I-O DATA の公式サイトを見る限り、現時点で USB-RGB/D2 は Mac OS X Lion (10.7) をサポートしていません。
付属している Driver も Snow Leopard (10.6) までのものしかなく、32bit のみの対応となっています。

このままでは使えないため、USB-RGB/D2 に組み込まれているチップを調べてみたところ、DisplayLink 社の DL-195 が使われているようです。
まだβ版ですが Lion 用 Driver も公開されていましたので、これをインストールすることにしました。

1.2. Driver のダウンロード

DisplayLink 社のサイトから「Support」-「Mac Software」を選択すると Driver のダウンロード画面に遷移します。
画面下部にある Mac 1.7 Beta 4 Driver 用の「DOWNLOAD DRIVER」ボタンを選択して、次画面で「Mac 1.7 beta 4 release.zip」リンクをクリックすると Driver をダウンロードできます。

20111114_01 20111114_02

(*) 本日時点の最新は 2011/9/9 版、ファイルサイズは 2,484,743 byte でした。

2. Driver インストール

2.1. インストーラの起動

ダウンロードした zip ファイルを解凍してできたディスクイメージ「DisplayLink Installer 1.7b4.dmg」をマウントします。

20111114_03

「DisplayLink Software Installer.pkg」を実行してインストーラを起動し、「続ける」ボタンを選択します。

20111114_04

2.2. 使用許諾契約

使用許諾契約を一読し、問題なければ「続ける」ボタンを選択します。
その後に「同意する」ボタンを選択します。

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2.3. インストール先の選択

インストール先を指定し、「インストール」ボタンを選択します。

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再起動が必要な旨のダイアログが表示されるので、「インストールを続ける」ボタンを選択します。

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2.4. 再起動

インストールが完了すると再起動が促されるので、「再起動」ボタンを選択します。

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3. USB-RGB/D2 の設定

3.1. ディスプレイの配置

Driver のインストールに成功していれば、再起動後に USB-RGB/D2 に接続したディスプレイが認識されます。
ディスプレイ配置は「システム環境設定」-「ディスプレイ」の「調整」タブから変更することが可能です。

20111114_10

  • 上左 : 「USB-RGB/D2」に接続した 23インチモニタ (1920x1080)
  • 上右 : 「Mini DisplayPort - DVI アダプタ」に接続した 23インチモニタ (1920x1080)
  • 下  : MacBook Air 標準の 13インチモニタ (1440x900)

3.2. ディスプレイの接続

[USB-RGB/D2] ----- HDMI ----- [ディスプレイ1 (1080x1920)] (上左)
[Mini DisplayPort - DVI アダプタ] -----DVI-D ----- [ディスプレイ2 (1920x1080)] (上右)
[onboard HD4200] ------------------- [ディスプレイ0 (1440x900)] (下)

(*) USB-RGB/D2 とディスプレイ1の接続は DVD-D - HDMI 変換ケーブルを使用しています。

3.3. ディスプレイの回転

赤び~の環境では USB-RGB/D2 に接続しているディスプレイ1を縦置きにしています。
しかし、回転設定を行うことができませんでした。(ディスプレイ設定に「回転」項目が存在しない)

(*) Lion 対応 Driver がβ版であることが原因かもしれません。。。

4. USB-RGB/D2 に接続したディスプレイの回転

このままでは不便ですので、USB-RGB/D2 に接続したディスプレイを回転させるツール「Display Rotation Menu」を導入します。

4.1. Display Rotation Menu のインストール

「Download Now | It's FREE!」リンクを選択し、ダウンロードしたファイル (DisplayRotationMenu_1.2.zip, 81,996byte) を解凍します。
「Display Rotation Menu.app」をアプリケーションにドラッグすると、Display Rotaion Menu のインストールは完了です。

4.2. Display Rotation Menu の設定

Display Rotaion Menu を起動するとメニューバーにアイコンが追加されますので、アイコンをクリックし、「Display Rotation Preferences...」メニューから設定ダイアログを呼び出します。

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設定ダイアログで「Start on Login」にチェックを入れると、次回以降は起動が不要になります。

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4.3. ディスプレイ の回転

Display Rotation Menu が起動している状態で「システム環境設定」-「ディスプレイ」を起動すると、先ほどまでなかった「回転」項目が表示されています。
ここで回転方向を指定することで、縦置きしたディスプレイを USB-RGB/D2 で使用可能です。

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5. USB-RGB/D2 の使用感

USB 接続の外付けグラフィックアダプターということで、YouTube で動画を表示すると CPU 負荷が非常に高くなります。
Mission Control での画面切り替え時も、他のディスプレイに比べて表示がワンテンポ遅れる & カクカクアニメーションします。

もっとも想定していた使い方 (ブラウザによる Web の参照、プレビューでの資料参照) では必要十分な性能でした。
スクロール時等、画面の再描画範囲が大きい場合は瞬間的に CPU 負荷が高くなることもありますが、接続しているディスプレイ内で操作を行っていない時は、導入前に比べて CPU 負荷に変化は見受けられませんでした。

¥6,500 前後という価格を考慮しても、導入する価値はあると思います。

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[ END ]