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LCH-MN2TU3S での Time Machine その1 (Mac OS X 10.7)

データのバックアップに使用している NAS が古くなってきたので、バックアップを冗長化するために外付け HDD を購入しました。

購入したのは LaCie の LaCie minimus シリーズ、LCH-MN2TU3S です。
日本では エレコム (ELECOM) が販売しています。

1. 外付け HDD の選定条件

Time Machine で使用する外付け HDD を購入するにあたり、次の条件を満たす商品の中で、Gバイト単価が一番安かった LCH-MN2TU3S に決定しました。

(1) 容量が 1TB - 2TB
(2) USB 3.0 対応
  近い将来、Mac が USB 3.0 に対応することを予想しています。
  IvyBridge を搭載した次期 MBA に期待です。
(3) AC アダプターあり
  USB バスパワー駆動では、スリープからの復帰時に問題となるケースがあるためです。
(4) 電源連動なし
  電源連動ありでは、スリープからの復帰時に問題となるケースがあるためです。
(5) 省電力モードを無効にできる
  将来、NAS を Time Capsule に切り替えたとき、外付け HDD も Time Capsule に接続予定です。
  そのとき、頻繁に ON/OFF が繰り返されると HDD の寿命が短くなるからです。

2. LCH-MN2TU3S のフォーマット

2.1. 接続とフォーマット用ツールの起動

AC アダプターを接続し、USB ケーブルで Mac と接続した上で LCH-MN2TU3S の電源ボタンを押すと、デスクトップに「LACIE」という名前でドライブがマウントされます。

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Finder から「LACIE」ドライブを開き、「LaCie Setup.app」を実行するとフォーマット用ツール「LaCie Setup Assistant」が起動します。

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2.2. 言語選択

最初に「言語選択」ダイアログが表示されるので「日本語」を選択して「OK」ボタンを選択します。

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「LaCie Setup Assistant へようこそ」画面が表示したら「次へ」ボタンを選択します。

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2.3. フォーマット領域の指定

フォーマット領域のデフォルト (初期値) は、Windows / Mac / Linux から使用可能な FAT32 が 20%、Mac 専用の HFS+ が 80%となっています。

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境界部分をドラッグすることで FAT32 / HFS+ への割当量を変更することが可能です。
将来、Time Capsule から使用することも想定して、ここでは HFS+ を 100% としています。

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2.4. フォーマット

フォーマット領域を指定して「次へ」ボタンを選択すると、確認ダイアログの後、フォーマットが開始します。

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途中で Time Machine の確認ダイアログが出力されますので、Time Machine のバックアップ先として使用する場合は「バックアップディスクとして使用」ボタンを選択してください。
後からでも設定可能です。

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2.5. 製品情報登録

製品情報を登録します。
今回は「今は製品の登録を行いません」チェックをすることで登録を飛ばしました。

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2.6. ソフトウェアのインストール

LaCie 製 外付け HDD 用ツールのインストール有無を指定します。
Time Machine を使用するため、「Intego Backup Assistant」はインストール不要です。
「LaCie Desktop Manager」は省電力モードを変更する際に必要なツールですが、今すぐ変更しないためインストール対象外としました。
マニュアルである「Minimus USB 3.0 Documentation」は、チェックを外せないためそのままインストールします。

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2.7. 初期設定完了

フォーマット及びツールのインストールが完了すると「概要」画面に遷移します。

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デスクトップの「LaCie」アイコンが変わっていることと、マニュアルが「LaCie」ディレクトリにコピーされていることを確認してください。

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3. LCH-MN2TU3S のアンマウント (取り外し)

「LaCie」アイコンをゴミ箱に捨てればアンマウント (取り外し) できます。

アンマウント直後に LCH-MN2TU3S はスタンバイ (省電力モード) となりますが、USB ケーブルを抜くとスタンバイが解除されてしまいます。
その後に LCH-MN2TU3S の電源を消せば問題ないのですが、気になるので USB ケーブルを抜く前に LCH-MN2TU3S の電源を消しています。

次回「LCH-MN2TU3S での Time Machine その2 (Mac OS X 10.7)」に続きます。

[ END ]

Mac OS X 10.7.3 での USB-RGB/D2 (Mac OS X 10.7)

2012/5/14 追記
Mac OS X 10.7.3 に対応した Driver にアップデートすることで問題が解決しました。
詳細は「USB-RGB/D2 の Driver アップデート (Mac OS X 10.7)」を参照。

2013/11/25 追記
OS X 10.9 Mavericks で使用する場合は「USB-RGB/D2 の Driver アップデート (Mac OS X 10.9)」を参照。

今月始め (2/1)、Mac OS X 10.7.3 アップデートが公開されました。
若干問題があったようですが、赤び~は地雷を踏むことなく無事アップデートできました。

と、思いきや。。。

昨年追加した USB-RGB/D2 を接続すると、OS がフリーズしてしまうことに気づきました。

これまでは USB-RGB/D2 を接続すると、MacBook Air のモニタが暗転 (正確には黒ではなく青い画面が表示されます) した後、UBS-RGB/D2 が認識されて両方のモニタに画面が表示されていました。
しかし、10.7.3 アップデート後は暗転 (青転?) したままで、いつまでたってもどちらの画面も表示される気配がありません。

Mini DisplayPort に接続したモニタは正常に認識/表示されることから、マルチモニタ系の問題ではなく DisplayLink (USB-RGB/D2 が使用しているチップ) 側の問題と当たりをつけました。
が、ログを見てもそれらしきエラーは見つけられません。

DisplayLink の最新 Driver (2011/12/8 公開の ver. 1.7。これまではβ版 Driverを使っていました) に上げても解決しません。

解決できずに数日悩んでいたのですが、当の DisplayLink の Download サイトにこんな情報がアップされていました。

20120215_01

『10.7.3 環境でモニタを回転すると問題が発生するので回転させないでくれ』とのことです。しかも『現時点で解決策がない』ともあります。

赤び~の環境では「Display Rotation Menu」を使ってモニタを回転しているため、この制限に引っかかったようです。(下は 10.7.1 時点のスクリーンショット)

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該当のモニタはデスクトップ (Linux 環境) と共有のため (というか、このモニタは Linux 環境から使うことが多い)、DisplayLink 社が不具合に対応した Driver を出してくれるのを待つことにしました。

追記:
「Display Rotation Menu」を無効にしても問題は解決しなかったので、実は別の原因の可能性もあります。。。

[ END ]

アクセス権の修復 (Mac OS X 10.7)

2010年の年末に MacBook Air late 2010 を購入して一年が過ぎました。
途中で Snow Leopard (Mac OS X 10.6) から Lion (Mac OS X 10.7) にバージョンアップした以外は、ハードウェア/ソフトウェア共に購入時のまま使用してきました。

しかし、ここ数ヶ月、購入時に感じた快適度が低下してきたような気がします。
一例を挙げると
 ・スリープからの起動時の待ち時間 (マウスカーソルがレインボー状態) が長い
 ・ブラウザ (Firefox) のスクロールに引っかかりがある
といったところでしょうか。
一言で表現するならば、「重くなった」とか「もっさりしてきた」といったところです。

気になったので調べてみると、Mac OS X では定期的に「アクセス権の修復」を行う必要があるとのことです。(@see 「ディスクユーティリティのディスクのアクセス権の修復機能について」)
正直どんなタイミングでアクセス権 (パーミッション) が破損するのかは分かりませんでしたが、修復用のツール (ディスクユーティリティ) も標準機能として提供されているので早速実行してみました。

1. ディスクユーティリティの起動

「アプリケーション」-「ユーティリティ」から「ディスクユーティリティ.app」を実行します。

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2. ディスクの選択

左メニューから修復対象のディスクを選択します。
MacBook Air は SSD を一台しか搭載していないので「Macintosh HD」を選択しました。

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3. ディスクのアクセス権を検証

「ディスクのアクセス権を検証」ボタンを選択すると、現在のアクセス権のチェックが始まります。
最大10分程度かかるようですが、SSD の性能が寄与してか3分ほどでチェックが終わりました。ちなみにディスクの使用率は 75%程度 (90GB / 120GB) でした。

アクセス権の検証が終わると、以下のように詳細欄に「アクセス権の検証が完了しました」と出力されます。

20120126_03

今回の検証結果は次の通りです。
合計 181件のアクセス権不一致が検出されました。

“Library/Java”上のグループが一致しません。0 であるはずですが、グループは 80 になっています。
“Library/Java”上のアクセス権が一致しません。drwxr-xr-x  であるはずですが、drwxrwxr-x  になっています。
“System/Library/CoreServices/RemoteManagement/ARDAgent.app/Contents/Support/Remote Desktop Message.app/Contents/Resources/pl.lproj/UIAgent.nib”上のアクセス権が一致しません。-rw-r--r--  であるはずですが、drwxr-xr-x  になっています。
“System/Library/CoreServices/RemoteManagement/AppleVNCServer.bundle/Contents/Support/LockScreen.app/Contents/Resources/pl.lproj/MainMenu.nib”上のアクセス権が一致しません。-rw-r--r--  であるはずですが、drwxr-xr-x  になっています。

~ 略 ~

“Library/Printers/PPDs”上のアクセス権が一致しません。drwxr-xr-x  であるはずですが、drwxrwxr-x  になっています。
“Library/Printers/PPDs/Contents”上のアクセス権が一致しません。drwxr-xr-x  であるはずですが、drwxrwxr-x  になっています。
“Library/Printers/PPDs/Contents/Resources”上のアクセス権が一致しません。drwxr-xr-x  であるはずですが、drwxrwxr-x  になっています。

4. ディスクのアクセス権を修復

「ディスクのアクセス権を修復」ボタンを選択すると、問題のあるアクセス権の修復が始まります。
こちらは6分ほどで終わりました。

アクセス権の修復が終わると、以下のように詳細欄に「アクセス権の修復が完了しました」と出力されます。

20120126_04

今回の修復結果は次の通りです。

“Library/Java”上のグループが一致しません。0 であるはずですが、グループは 80 になっています。
“Library/Java”上のアクセス権が一致しません。drwxr-xr-x  であるはずですが、drwxrwxr-x  になっています。
“Library/Java”を修復しました

~ 略 ~

“Library/Printers/PPDs/Contents”上のアクセス権が一致しません。drwxr-xr-x  であるはずですが、drwxrwxr-x  になっています。
“Library/Printers/PPDs/Contents”を修復しました
“Library/Printers/PPDs/Contents/Resources”上のアクセス権が一致しません。drwxr-xr-x  であるはずですが、drwxrwxr-x  になっています。
“Library/Printers/PPDs/Contents/Resources”を修復しました

5. 修復結果の確認

無事アクセス権が修復されたかを確認するために、再度「ディスクのアクセス権を検証」を実行してみました。 アクセス権の不一致が一件も検出されないことを期待したのですが、それはあっさりと裏切られました。

20120126_05

どういうわけか、未だに24件のアクセス権不一致が検出されています。 存在するディレクトリは異なるものの、全てが「MainMenu.nib」と「UIAgent.nib」に関連しているようです。

“System/Library/CoreServices/RemoteManagement/ARDAgent.app/Contents/Support/Remote Desktop Message.app/Contents/Resources/pl.lproj/UIAgent.nib”上のアクセス権が一致しません。-rw-r--r--  であるはずですが、drw-r--r--  になっています。
“System/Library/CoreServices/RemoteManagement/AppleVNCServer.bundle/Contents/Support/LockScreen.app/Contents/Resources/pl.lproj/MainMenu.nib”上のアクセス権が一致しません。-rw-r--r--  であるはずですが、drw-r--r--  になっています。
“System/Library/CoreServices/RemoteManagement/AppleVNCServer.bundle/Contents/Support/LockScreenLeopard386.app/Contents/Resources/pl.lproj/MainMenu.nib”上のアクセス権が一致しません。-rw-r--r--  であるはずですが、drw-r--r--  になっています。
“System/Library/CoreServices/RemoteManagement/ARDAgent.app/Contents/Support/Remote Desktop Message.app/Contents/Resources/pt_PT.lproj/UIAgent.nib”上のアクセス権が一致しません。-rw-r--r--  であるはずですが、drw-r--r--  になっています。

~ 略 ~

“System/Library/CoreServices/RemoteManagement/AppleVNCServer.bundle/Contents/Support/LockScreenLeopard386.app/Contents/Resources/fi.lproj/MainMenu.nib”上のアクセス権が一致しません。-rw-r--r--  であるはずですが、drw-r--r--  になっています。
“System/Library/CoreServices/RemoteManagement/ARDAgent.app/Contents/Support/Remote Desktop Message.app/Contents/Resources/da.lproj/UIAgent.nib”上のアクセス権が一致しません。-rw-r--r--  であるはずですが、drw-r--r--  になっています。
“System/Library/CoreServices/RemoteManagement/AppleVNCServer.bundle/Contents/Support/LockScreen.app/Contents/Resources/da.lproj/MainMenu.nib”上のアクセス権が一致しません。-rw-r--r--  であるはずですが、drw-r--r--  になっています。
“System/Library/CoreServices/RemoteManagement/AppleVNCServer.bundle/Contents/Support/LockScreenLeopard386.app/Contents/Resources/da.lproj/MainMenu.nib”上のアクセス権が一致しません。-rw-r--r--  であるはずですが、drw-r--r--  になっています。

何度「ディスクのアクセス権を修復」を実行しても、この不一致は解消されません。

6. アクセス権の修復でも解消しないファイルが存在することの考察

Apple のサポートサイトに、無視しても良いファイルのリスト (@see 「Mac OS X:ディスクユーティリティのアクセス権の修復で無視しても構わないメッセージが表示される」)がありましたが、該当ファイルはリストに含まれていませんでした。

そこで前述の「ディスクユーティリティのディスクのアクセス権の修復機能について」を参照してみたところ、以下のような記述を見つけました。

Mac OS X v 10.6 Snow Leopard の注意:
  • Mac OS X v 10.6.x では、ディスクユーティリティは他の Mac OS X v 10.6.x ディスクのアクセス権の検証/修復のみ行うことができます。Mac OS X v 10.5.x 以前の Mac OS X バージョンの検証/修復を行う必要がある場合は、Leopard 以前のディスクを使用してください。
  • Mac OS X v 10.6 を以前にインストールした OS に上書きインストールする前に、ディスクのアクセス権を修復する必要はありません。インストーラが自動的に行います。

これも Snow Leopard (Max OS X 10.6) についての記述であるため、 Lion (Mac OS X 10.7) には直接関係なさそうです。

ここで調査は行き詰まってしまいました。。。
しばらくは定期的にアクセス権の検証を行って、該当のファイルが増えないかの確認を行うに止めることにしました。

[ END ]