カテゴリー別アーカイブ: Mac OS X

MacBook Air Late 2010 の初期化 〜 工場出荷時の状態に復元 〜

MacBook Air Mid 2012 に環境を移行して早10日が過ぎました。
特に問題がないようなので、これまで使ってきた MacBook Air Late 2010 を工場出荷時 (購入直後) の状態に復元 (初期化) することにしました。

1. iTunes Store の認証解除

iTunes Store の認証は最大 5台までという制限があります。
認証済みのデバイス (Mac / iPhone / iPad 等) を手放す場合、事前に認証を解除しておいた方が後々のトラブル防止になるでしょう。

1.1. 認証済みデバイスの確認

現在 iTunes Store に認証済みのデバイスは、iTunes の「Store」-「マイアカウントを表示」メニューで「アカウント情報」画面を表示して、「デバイスの管理」リンクから確認することができます。
ここでは1番目の「Mac」が MacBook Air Late 2010 となっています。

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1.2. デバイスの認証解除 ~ デバイスの管理画面編 ~

「デバイスの管理」画面で認証解除するデバイスの「削除」ボタンを選択後、「完了」ボタンを選択すると認証解除できます。

誤って「削除」ボタンを選択した場合は「キャンセル」ボタンを選択してください。

1.3. デバイスの認証解除 ~ iTunes 編 ~

該当デバイス (ここでは MacBook Air Late 2010) の iTunes からも認証を解除することできます。
該当デバイスで iTunes を起動し、「Store」メニューから「このコンピュータの認証を解除」を選択します。

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「このコンピュータの認証を解除」ダイアログで Apple ID とパスワードを入力して「認証を解除」ボタンを選択すると、認証解除は完了します。

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1.3. 認証解除の確認

再度「デバイスの管理」画面を表示すると、該当デバイスが認証解除されていることが確認できます。
ここでは1番目にあった「Mac」が消えています。

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MacBook Air Late 2010 の初期化 ~ Snow Leopard 再インストール ~」に続きます。

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MacBook Air のバッテリー消耗量と寿命

MacBook Air のバッテリーは内蔵されているため、交換は Apple Store に依頼する必要があります。
費用として 13 インチモデルで ¥12,800- かかるようです。

この費用を MacBook Air の維持コストに含めるべきかどうか気になるところなので、MacBook Air Late 2010 のバッテリーがどれくらい消耗しているか調べてみました。

1. バッテリー情報

バッテリー情報を見ると、使用期間 1年7ヶ月ほどで

充放電回数    : 266回
完全充電時の容量 : 6,429 mAh

となっています。

「充放電回数」とは空のバッテリーをフル充電すると +1 となります。
  残50% ─[充電]→ 100% → 残70% ─[充電]→ 100% → 残 80% ─[充電]→ 100%
で初めて 1増えるということです。
充放電回数が 266回ということは、それなりにバッテリー駆動していると思います。

(*) 詳しくは Apple の「リチウムイオンバッテリー」を参照してください。

1年7ヶ月使用した Late 2010 のバッテリー情報

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Late 2010 使用開始時点のバッテリ容量は確認していなかったのですが、バッテリー容量が同じ Mid 2012 のそれは 6,500 mAh だったので Late 2010 も同値だったのではないかと推測できます。

使用開始時点の Mid 2012 のバッテリー情報

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2. バッテリー消耗量と寿命の考察

完全充電時の容量から
 『1年7ヶ月で Late 2010 のバッテリーは 1.1% 劣化した』
と言えると思います。

ここで問題となるのが「完全充電時の容量」は変動するということです。
実際、残り 10% を切るまでバッテリー駆動を続けると、完全充電時の容量が 6,000 mAh まで減ることがありました。
# いつもではありません。

その後、残り40% ~ 60% からの充電を数回繰り返すと 6,400 mAh まで復活します。

これらを考慮すると
 『1年7ヶ月で Late 2010 のバッテリーは 1.1% ~ 7.7% 劣化した』
となります。

また、Apple が保証する MacBook Air の最大充放電回数は 1,000回とのことです。

以上より、赤び~の使い方であれば、充放電回数が 1,000回に達するには 6年4ヶ月かかり、バッテリーは 4.4% ~ 30.8% 劣化することになります。
バッテリー交換が必要となる前に新モデルへの買い換え時期となりそうですね。

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MBA Mid 2012 (USB3.0) 環境における LCH-MN2TU3S の転送速度

WWDC 2012 (Apple 開発者会議) で発表された MacBook ProMacBook Air の 2012年モデル (Mid 2012) に USB 3.0 が搭載されました。

Macbook Air Mid 2012 を購入しましたので、LaCie LCH-MN2TU3S を使用して USB 3.0 環境での I/O 性能を測定しました。

(*) LCH-MN2TU3S の詳細については「LCH-MN2TU3S での Time Machine その1 (Mac OS X 10.7)」を参照してください。

1. ハードウェアスペック

USB 3.0 環境には MacBook Air Mid 2012 を、USB 2.0 環境には MacBook Air Late 2010 を使用しました。
それぞれのハードウェアスペックです。

Mid 2012 Late 2010
CPU Intel Core i5 1.8 GHz
(Ivy Bridge)
Intel Core 2 Duo 1.86 GHz
Memory DDR 3 1600 MHz
8 GB
DDR 3 1067 MHz
4 GB
Graphics Intel HD Graphics 4000
(Ivy Bridge)
NVIDIA GeForce 320M
Storage APPLE SSD SM256E
(Samsung 製 256 GB)
APPLE SSD TS128C
(東芝製 128 GB)
外部 I/F Thunderbolt
USB 3.0 x 2
mini DisplayPort
USB 2.0 x 2

2. Xbench

ランダムアクセスは微増程度ですが、シーケンシャルアクセスが大幅に早くなっています。
これまでボトルネックとなっていた USB 2.0 の帯域 (最大 480Mbps) が USB 3.0 (最大 5Gbps) で解消されたことが分かります。

(*) Xbench については「Xbench のインストール (Mac OS X 10.7)」を参照してください。

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左が USB 3.0 接続、右が USB 2.0 接続

20120628_02 20120628_03

ベンチマーク詳細

USB 2.0
(Late 2010)
USB 3.0
(Mid 2012)
【参考】内蔵 SSD
(Mid 2012)
Disk Sequential Write [4K] 146.97 MB/sec 38.94 MB/sec 209.60 MB/sec
Write [256K] 124.44 MB/sec 32.84 MB/sec 152.65 MB/sec
Read [4K] 18.78 MB/sec 10.02 MB/sec 19.97 MB/sec
Read [256K] 131.50 MB/sec 38.62 MB/sec 166.31 MB/sec
Random Write [4K] 1.04 MB/sec 1.08 MB/sec 33.60 MB/sec
Write [256K] 74.61 MB/sec 33.75 MB/sec 162.89 MB/sec
Read [4K] 0.71 MB/sec 0.69 MB/sec 10.12 MB/sec
Read [256K] 31.30 MB/sec 20.34 MB/sec 93.27 MB/sec

3. 仮想マシンイメージファイルの転送

Parallels Desktop 7 for Mac で使用している仮想マシンイメージファイルの転送速度を比較しました。

転送元が Macbook Air、転送先が LCH-MN2TU3S です。
使用したイメージファイルのサイズは約 22GB です。

転送時間 転送速度
USB 3.0 2分30秒 1,200Mbps
USB 2.0 9分13秒 325Mbps

Xbench の Sequential Write の差がそのまま転送時間に現れています。

4. Time Machine へのバックアップ時間

Time Machine のバックアップ先に LCH-MN2TU3S を指定し、初回バックアップにかかる時間を比較しました。

データサイズ バックアップ時間 転送速度
USB 3.0 約85GB 約42分 276Mbps
USB 2.0 約87GB 約90分 132Mbps

仮想マシンイメージファイルほど顕著には差が出ませんでしたが、USB 3.0 の方が USB 2.0 の半分の時間でバックアップが終わっています。

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